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NASA、最寄りの恒星「アルファ・ケンタウリ」を5分だけ観測する装置を打ち上げ

sorae.jp / 2022年7月7日 17時15分

【▲ SISTINEが科学観測ターゲットの最寄りの恒星「アルファ・ケンタウリA」と「同B」(Credit: ESA/NASA)

【▲ SISTINEの科学観測ターゲットである最寄りの恒星「アルファ・ケンタウリA」と「同B」(Credit: ESA/NASA)】

アメリカ航空宇宙局(NASA)は日本時間2022年7月6日、エクアトリアル・ローンチ・オーストラリア(ELA)が保有・運営するオーストラリアの商業宇宙施設「アーネム宇宙センター」から、科学観測用の弾道飛行ロケット「ブラックブラントIX」の2回目の打ち上げを実施しました。

搭載されていた装置は高度約250kmに運ばれて科学観測を行った後に無事地上へ帰還したことを、NASAやELAが報告しています。

打ち上げに関する情報は以下の通りです。

■ブラックブラントIX(SISTINE: Suborbital Rocket Missions)

打ち上げ日時:日本時間2022年7月6日22時54分【成功】
発射場:アーネム宇宙センター(オーストラリア)
ペイロード:SISTINE

SISTINE(システィーナ:Suborbital Imaging Spectrograph for Transition region Irradiance from Nearby Exoplanet host stars)は、地球から4.37光年先にある恒星「アルファ・ケンタウリA」「同B」をターゲットに、上空から”5分間”だけ遠紫外線の波長で観測を行う装置です。SISTINEの観測データは、生命の存在を左右し得る恒星の光が惑星の大気にどのような影響を及ぼすのかを理解し、生命居住可能な太陽系外惑星の候補を絞り込む上で役立つとされています。

【▲準備中の「SISTINE」(Credit: NASA)】

【▲準備中の「SISTINE」(Credit: NASA)】

なお、今回の打ち上げは、NASAがニュージーランドでの実施を計画しているブラックブラントIXを用いた3つの科学観測ミッションのうち、2つ目となります。

最後の3つ目のミッションは、同宇宙センターから日本時間2022年7月12日夜の打ち上げが予定されており、「SISTINE」と同様に「アルファ・ケンタウリA」「同B」を観測対象とする装置「DEUCE」が搭載されます。

We're pleased to announce this evening we have successfully completed our 2nd launch with @NASA_Wallops, further strengthening the capabilities of our team and the Arnhem Space Centre. We look forward to our 3rd launch on 12 July, then to an exciting future for the ASC.

— Equatorial Launch Australia (@ela_space) July 6, 2022

 

関連:NASA、オーストラリアの商業宇宙施設から観測ロケットを打ち上げ(速報)

Source

Image Credit: NASA, ELA NASA - NASA Rockets Launch from Australia to Seek Habitable Star Conditions ELA - SISTINE launch delayed due to weather conditions

文/sorae編集部 速報班

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