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国内宇宙ベンチャーispaceの月着陸船、早ければ2022年11月に打ち上げ

sorae.jp / 2022年7月22日 11時25分

【▲ ispaceのエンジニアによる月着陸船フライトモデル組み立て作業の様子(Credit: ispace)】

【▲ ispaceのエンジニアによる月着陸船フライトモデル組み立て作業の様子(Credit: ispace)】

株式会社ispaceは7月20日、同社が計画している月面探査プログラム「HAKUTO-R」のミッション1について、早ければ2022年11月に打ち上げを実施する予定で準備が進められていることを明らかにしました。

HAKUTO-Rはispaceによる民間主導の月面探査プログラムで、同社が開発した月着陸船(ランダー)と月面探査車(ローバー)を使用し、2022年と2024年に1回ずつ実施することが計画されています。ispaceによると、2022年に実施予定のミッション1は同社の月着陸船を用いた月面着陸ミッションで、2024年に実施予定のミッション2は月着陸船に同社の月面探査車を搭載した月面探査ミッションとなります。なお、月着陸船の打ち上げにはスペースXの「ファルコン9」が用いられます。

【▲ 変形型月面ロボット「SORA-Q(LEV-2)」。左は変形前、右は変形後の様子(Credit: タカラトミー)】

【▲ 変形型月面ロボット「SORA-Q(LEV-2)」。左は変形前、右は変形後の様子(Credit: タカラトミー)】

今回打ち上げ時期が発表されたミッション1では、株式会社タカラトミー等が開発した変形型の月面探査ロボット「SORA-Q(LEV-2)」をはじめ、アラブ首長国連邦(UAE)ムハンマド・ビン・ラシード宇宙センター(MBRSC)の月面探査車「Rashid」、月面で実証実験を行う日本特殊陶業株式会社の固体電池といった7つのペイロードが、ispaceの月着陸船に搭載されます。

関連:愛称「SORA-Q」タカラトミー等が開発の変形型探査ロボ、2022年度に月面へ

ispaceによると、ミッション1の月着陸船フライトモデルは2021年6月から組み立てが始まり、予定されていた組み立て作業は2022年5月に完了。2022年6月からは振動試験・熱真空試験・機能試験などの最終試験が行われています。試験は2022年9月に全て完了する見込みで、月着陸船はファルコン9が打ち上げられる米国フロリダ州へ輸送され、打ち上げに向けた最終準備が進められる予定とされています。

【▲ HAKUTO-Rミッション1の月着陸船想像図と発表済みのペイロード一覧(Credit: ispace)】

【▲ HAKUTO-Rミッション1の月着陸船想像図と発表済みのペイロード一覧(Credit: ispace)】

なお、ispaceによれば2024年に実施予定のミッション2で搭載されるペイロードはすでに決まっており、現在はミッション3以降で搭載されるペイロードについての交渉が進められているとのことです。

 

関連:ispace「ミッション1」の月着陸船は2022年末打ち上げ予定、組立作業は大詰めを迎える

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Image Credit: ispace ispace - ispace、最短で2022年11月の打ち上げに向け、フライトモデルの最終環境試験を実施

文/松村武宏

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