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インドの火星探査機・愛称「マンガルヤーン」8年間のミッション終了

sorae.jp / 2022年10月9日 11時0分

【▲ インドの火星探査ミッション「マーズ・オービター・ミッション(MOM)」の探査機、愛称「マンガルヤーン」の外観図(Credit: Kevin Gill )】

【▲ インドの火星探査ミッション「マーズ・オービター・ミッション(MOM)」の探査機、愛称「マンガルヤーン」のイメージ図(Credit: Kevin Gill Flickr)】

インド宇宙研究機関(ISRO)は10月3日付で、火星探査計画「マーズ・オービター・ミッション(MOM)」の8年間に渡るミッションが終了したことを発表しました。

MOMは「マンガルヤーン(Mangalyaan)」の愛称で知られる周回探査機による火星探査ミッションです。2013年11月5日に「PSLV-XL」ロケットで打ち上げられたマンガルヤーンは、2014年9月24日に火星周回軌道へ入ることに成功しました。当時、火星周回軌道への探査機投入成功は世界で4番目、アジアでは初の快挙でした。MOMのミッション期間はもともと6か月間の予定で、高度422×7万7000kmの長楕円軌道を周回していました。

ISROによると、MOMによる8年間に渡る火星表面や大気の観測を通して、火星外気圏の組成、大気の流出につながる潜在的なメカニズム、砂嵐のダイナミクスなどについての理解がもたらされました。MOMでは軌道の特徴を活かし、マンガルヤーンに搭載されていた「火星カラーカメラ(MCC)」を使って火星の全球画像などが撮影されている他に、衛星ダイモスの裏側の初撮影にも成功しています。

ISROやインドの日刊紙ザ・タイムス・オブ・インディア(TOI)によると、マンガルヤーンは2022年4月に長時間の食に入った後、地球との通信が途絶えました。マンガルヤーンは食が終わった後に自律的に回復するよう設計されており、過去の食では正常に機能していましたが、今回の食では推進剤を使い果たしたことで姿勢を制御できなくなり、太陽電池アレイで持続的な発電ができなくなったために電力を喪失したとみられています。

【▲ マンガルヤーンの火星カラーカメラ(MCC)で撮影された火星の全球画像(Credit: ISRO)】

【▲ マンガルヤーンの火星カラーカメラ(MCC)で撮影された火星の全球画像(Credit: ISRO)】

 

Source

Image Credit: ISRO ISRO - UPDATE ON THE MARS ORBITER MISSION (MOM) TOI - Designed to last six months, India's Mars Orbiter bids adieu after 8 long years 月探査情報ステーション - マンガルヤーン

文/松村武宏

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