1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

コンビニの“セルフレジ導入”で転職を決意した女性の怒り「ほとんど出勤できなくなって収入が激減」

日刊SPA! / 2024年2月27日 8時52分

 その後、パチンコ店を辞め、デジタル化の影響が少ない介護・看護職に転職を決意。そして現在、猛勉強の末に合格し、新たな道を歩いている。

◆コンビニのセルフレジ導入で勤務環境が急転

 結婚と出産を経験し、家庭を優先したいと考えていた佐々木六華さん(仮名・20代)は、週に2~3日の時短勤務ができる小売店で、レジ打ちと品出しのパートをしていた。

「固定勤務ではなく、半月ごとにシフトを提出できたので、予定の融通もきくし、何より頭を使わずに仕事に打ち込めるのが気に入っていました」

 つい数年前まで、レジ作業はすべて人間によって行われていた。しかし、コロナ禍の“非接触”を目的にした急速なデジタル化によって、店舗にはセルフレジが導入され、事態が急転する。

「最初は試験的にセルフレジ1台だけが導入されたのですが、1年も経たないうちにレジスペースの半分を占め、有人レジは数台だけになりました」

 最初は客もセルフレジに不慣れのため、あまり使われていなかったというが、有人レジが減ったことをきっかけに、利用者が増えていったのだとか。

「周囲のスーパーマーケットやコンビニエンスストア、全国展開のある飲食店チェーンでもセルフレジの導入が進んだことで、利用者が次第に慣れていったのだと思います」と佐々木さんは分析する。

◆シフトを減らされ収入が大幅ダウン

 セルフレジが増えると、当然、レジ作業を担う人員が削減される。最初は働くメンバーの1回の勤務時間が少しずつ減らされていったという。すると、もともと週2~3日の時短勤務だった佐々木さんは、ほとんど勤務できなくなり、収入が激減。

「出勤の準備や通勤時間のことを考えるとバカらしく思えてきて、思い切って仕事を変えることにしました」

 そんな佐々木さんだが、転職活動においても以前との違いに戸惑うことがあったと話す。

「レジ対応や事務の求人が少なくなっていることに気づきました。仕事内容よりも時短勤務を優先していたので、アパレル倉庫でのチェック作業を行う業務に転職したんです」

 佐々木さんは、「今の職場でもAIに仕事を奪われる可能性があるので、ひやひやしながら働いています」と不安を吐露した。

<取材・文/chimi86>

【chimi86】
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

―[「デジタル化」に仕事を奪われた人たち]―

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください