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元セクシー女優が「転職後の苦悩」を語る。男性からの“身バレ”を恐れる日々――大反響トップ10

日刊SPA! / 2024年3月3日 15時44分

 それは「もしバレたとしても“普通”にしていれば、元セクシー女優でも案外一般的な人間じゃないか……」と思ってもらえるような気がしたから。今思い返すとアホの極みみたいな考え方だけど、うら若き乙女(かは知らない)が編み出した苦肉の策と言えよう。

◆バレているかわからないまま仕事に明け暮れる日々

 とは言えアパレル以外の昼職は初体験で、長いこと一般社会から離れていると何が「普通」なのかよく分からない。とりあえず入社当初はOLらしい服装をして、髪の毛も茶髪のロングヘアに変えるなど形から入ってみたが、そもそも中身が中身なのである。

 段々投げやりな気持ちになり、最終的にはバレに関して危惧するのを諦めた。毎日の仕事と家での副業ライティングに明け暮れる日々だったので、細部にまで気を遣っている余裕がなくなっていたからだ。

 実際にバレていたかは知らないまま会社を去ったが、私自身が異様に図太くなっていた。これだけは紛れもない事実であろう。

◆「バレ」を恐れ、「普通」が分からなくなる怖さ

 いわゆる夜職と呼ばれるカテゴリーの仕事をしていると、昼職に転向するのを躊躇う。単にお金の問題もあるが、最近はネットが発達していることから、「バレ」や夜職独特のルールや世界に縛られると一般感覚が曖昧になって麻痺する。

 このような悩ましい要素が相まって、異業種への転職を決められないケースが多数見られるのだ。

 私は昼職経験があったので、業界にいる時も自分は普通だと思い込んでいた。

 しかし、いざ転職してみると金銭感覚が同世代とは異なるし、世の中の考え方とこちらの脳内が大幅にズレている現実に違和感を覚える。そしてようやく「普通」が分からなくなっている状態にハッとさせられたのだ。

◆一度“夜を知ってしまう”辛さ

 先ほど「長いこと一般社会から離れていた」とは書いたものの、“長いこと”といっても歴はたったの2年半しかない。

 女優専業だったのも関係しているとは思うが、やはり夜職は独特の世界。一度入ったら抜け出せないと言われているのは、どこか村のような閉鎖感があるからなのかもしれない。

 夜職が悪とは一切思わないが、その世界でしか通用しないルールを当たり前に受け入れるようになれば、別の世界のルールを疑問に抱くのも無理はないだろう。

 一度染みついた感覚はなかなか元に戻せない。一度夜を知ってしまうと全く異なるステージへ移る時、想像以上の労力を使う。これは大金を稼ぎ、特殊な光景を見ることができた人間たちへの代償なのかもしれない。

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