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「裸の写真がクラスのグループLINEに…」中学教師に聞いた、令和の学校トラブル

日刊SPA! / 2024年3月4日 8時53分

先生としても、それはありがたいらしい。プリントに書き忘れてしまったり、終礼で言い忘れてしまった時、帰りに生徒を一人捕まえて「ごめん!グループLINEで『明日、縄跳びが必要』って送っておいてもらえる?」と言えば済むからだ。

今や必須になっているグループLINEだが、だからこその問題が起きているらしい。生徒同士で喧嘩した際、グループLINEから勝手に退室させられてしまうのだ。退出させられた子は必要な情報が回ってこなくなってしまう。忘れ物や行事についての連絡が回ってこず、そのことに気づけないと聞いた。

◆女子中学生が恐れる、LINEの仲間はずれ

ある日、授業中によく寝ている女子生徒たちがいたので、担任が注意したところ「朝までLINE電話をしていた」とのこと。個別に事情を聞いてみると「だって通話を切ったら、LINEグループから退出させられる。それが怖くて……」と言ったそうだ。

LINEをめぐる問題は、女子中学生に顕著らしい。じゃあ男子中学生に何も問題がないかというと、そうではない。彼らもまた「現代病」とも言える、別の問題を抱えているとのことだ。ソーシャルゲーム、いわゆるソシャゲである。

◆令和の学校トラブル③「ゲームがやめられない」

かつて、ゲームには終わりがあった。ラスボスを倒す前にも中ボスを倒すなど、細かい区切りがあるものが多かった。しかし、ソーシャルゲームは違う。バレンタインやクリスマスにはイベントがあり、期間限定ガチャがあり、やめる隙を与えない。過去のイベントストーリーや追加コンテンツも充実していて、無限にプレイできる。

LINEを巡るトラブルは女子中学生に多いが、ゲームに関するトラブルは圧倒的に男子中学生だという。テスト期間中にゲームをやめることができず、成績が急に落ちてしまう子は珍しくないそうだ。

ある男子生徒が修学旅行にスマホを持ってきてしまい、没収された時のこと。校則を破ってスマホを持参した理由は「ソシャゲのログインボーナスが途切れちゃうから」だったらしい。事情は分からないでもないが、規則は規則である。

中学では校則に反してスマホを持ってきた場合、親が取りに来ることになっている。親と会話をする中で「勝手に親のクレジットカードで課金をしていた」「知らない相手とチャットをしていた」と聞くことは多く、男子中学生の親はゲームに頭を悩ませている割合が非常に大きいのだという。

◆両親ともバリキャリは要注意

トラブルが深刻化してしまう親に多いのは「両親とも仕事でめちゃくちゃ忙しくて、バリバリ稼いでキャリアを築いているけど、子供を全く見ていない」タイプだそうだ。気づくと手遅れになっていて、学校に慌てて駆けこんでくるとのこと。多様化する学校トラブルだが、親が気づくことで、悪化する前に防げる時もあるらしい。

今が働き盛りの人も本記事を参考に家庭でも幸せな未来を築いて欲しい。

<文/綾部まと>

【綾部まと】
ライター、作家。主に金融や恋愛について執筆。メガバンク法人営業・経済メディアで働いた経験から、金融女子の観点で記事を寄稿。趣味はサウナ。X(旧Twitter):@yel_ranunculus、note:@happymother

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