1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

法律婚1回、事実婚2回の48歳男性が、“3度目の離婚”をした今思うこと「失敗ではなく経験」

日刊SPA! / 2024年3月19日 8時53分

 住民票には「夫(見届け)」と記載された。子どもができた際にも、妻は「姓が変わるのがイヤ」という理由で入籍を望まなかったという。性格や育児方針の不一致により、喧嘩が絶えない結婚生活だった。自分から暴力を振るったことも、妻から暴力を振るわれたこともあった。

「子どもを自宅出産する際の挨拶を巡って口論となった時に『あなたは子どものことを何も考えていない』という言葉で、喧嘩がエスカレートし、妻をひっぱたいてしまったことがあります。2回目にひっぱたいたときは、妻に噛みつき返され蹴られました。DVの問題は、相互の関係性だと思います」

◆別れた夫婦のもとで板挟みに合う

 それでも、後に反省した宗像氏は、前回の記事でも書いた、DV加害者・被害者のケアにあたって30年、のべ9000件のカウンセリングをしてきた日本家族再生センターの代表・味沢道明氏のDV加害者カウンセリングを受け、資格は「お金がかかるから」取っていないものの、現在はカウンセラーとしても活動している。

「他の人は離婚でダメージを受けるけど、登山をしていたことや基本的に楽観的なことから、リカバリーは早かったです。山登りに行くと、悩み事が小さく見える。登山にはそういう効果があります」

 だが、1回目の事実婚解消の際には、それすらできないほど落ち込んだ。子どもに会わせるという約束で事実婚を解消したが、現在、21歳の長女(妻の連れ子)と18歳(次女)になる娘たちとは、ここ数年間会えていないままだ。

「娘が母親と養父、僕の間で板挟みになっていたんです。『娘が板挟みに合うのは、君のせいじゃない。社会の問題だ』と伝えたかったので、国を訴える裁判までしました」

◆2度目は法律婚、妻には警察を呼ばれる

 宗像氏はその後、大学でジェンダー論を講義する妻と法律婚をする。2回目の結婚を、法律婚にしたのはなぜなのか。

「相手が法律婚を望んだからです。法律婚か事実婚かというのは、相手との関係性の中で決めたらいいと思いました。それに最初の結婚(事実婚)のときに、親権がなくて子どもと引き離されたのは、法律をなめていたからだと思います。彼女とは遠距離・別居婚だったけど、妻は法律で僕を縛ろうとしたんだと思います」

 2度目の妻からは、何かもめると、正座をさせられたり、反省文を書かされたりした。1年ほど経った頃、仕事中に電話をしてきて、電話やメールが止まなくなったという。

「妻からの電話に出ないと『無視するのはDV』と警察にまで連絡されました。1年間で気持ちが離れてしまった。離婚まで3年かかっています」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください