法律婚1回、事実婚2回の48歳男性が、“3度目の離婚”をした今思うこと「失敗ではなく経験」
日刊SPA! / 2024年3月19日 8時53分
日本は有責主義を取っているので、片方が拒めば、関係が悪くなったからと言って離婚はできない。妻は離婚したがらず、最終的には親や弁護士が入り離婚することができた。
◆取材先で知り合った女性と事実婚
2度も結婚に失敗した宗像氏だが、3度目は、40歳の時に取材先で知り合った女性と事実婚をしている。しかしこれもうまくいかず、離婚してしまうことになる。2度の失敗で懲りなかったのか。
「女好きだからでしょうね。それに結婚自体が悪いものだと思っていなかったです」と、宗像氏本人は語る。
2度目の事実婚も、妻が名家の育ちで、名前を変えたくないという理由で事実婚にした。現在も暮らしている長野県の大鹿村に引っ越し、彼女とともに暮らし始めたのだが、離婚のきっかけは何だったのだろうか。
「離婚のきっかけは新型コロナウィルスでした。僕は毎月、1回目の事実婚の妻との間にできた子に会いに行っていました。東京に行って、コロナウィルスを移さないで欲しいと言われ、村に戻って来たら実家に帰ってしまっていました」
妻は、宗像氏を捨て、実家の意向に従う形で事実婚は解消となった。
◆3度の失敗から考える理想の結婚
「結婚は法律婚でも事実婚でも、形が大切なのではなく、内実が大切だというのは、一貫して思っています。事実婚は無責任だという批判もありますが、一緒にいたいという気持ちだけで、おめでとうと言ってくれる社会になるといいですね。冒険する自由は誰にでもあります」
今後、結婚するとしたら、どんな結婚の形態を選ぶのだろうか。
「相手次第だと思います。結婚は人の行動を縛るけれど、心は縛れない。事実婚を選ぶ人もいますが、相手の人生を左右するのだから、責任があると思います。結婚に懲りてしまうのは、制度に縛られたことによって、心まで縛られてしまった人ですよね。共同親権が今話題ですが、結婚・未婚(事実婚)問わず、親子関係が保障されれば、結婚は子どものこととは切り離され、“オンリーラブ”になります。離婚を失敗と取るのか、経験と取るのかで違いますが、僕は後者です。だから本を書くこともできました」
まだ懲りていないという宗像氏は、相手の条件ではなく、あくまでも愛情が尊重される結婚のあり方や社会を望んで、これからも結婚には前向きだ。婚姻率が下がっている今、自分が結婚やその相手に何を望むかを見極めることが大切なのではないか。宗像氏はこれからも「冒険」をやめないだろう。
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