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料金メーターに穴、知らないおっさんが勝手に乗車…適当すぎる海外のタクシーに仰天

日刊SPA! / 2024年3月24日 8時53分

◆助手席に運転手の友達が乗ってきて…

「急いでほしいと伝えるも『でも、ガソリンがないと行けないぞ』ってなぜかドヤ顔で言ってくるんですよ。ここで貴重な時間を10分近くロスするわけですが、給油中にドライバーのおっちゃんの携帯が鳴り、再び走り始めてもながら運転。すると、住宅街みたいなところに入り始めて、小さな路地の入口で停まったと思ったら、助手席にインド映画『ムトゥ踊るマハラジャ』の主人公(※ラジニカーント)みたいな濃い顔をしたインド人オヤジが乗り込んできたんです」

 ちなみに彼は運転手の友達。アルシュと名乗り、満面の笑みで握手を求められたので応じたが、この時空港のチェックイン締め切りまで残り45分。日本では考えられないカオスすぎる状況に半分諦めかけてたもののタクシーはここから猛スピードで空港へと向かう。

「運転しながら『邪魔だ!どけー』って言わんばかりにクラクションを連発。インド名物の野良牛もそこら辺にいたんですけど、聖なる動物扱いのはずなのに牛相手にも容赦ありませんでした(笑)」

◆到着後にもう一度運賃を請求?

 そんな荒々しい運転とは裏腹に、時折笑い声を上げながら楽し気に話をする運転席と助手席のインド人オヤジ2人組。空港の少し手前でアルシュは車を降りたが、満面の笑みで「Have a nice trip!(よい旅を!)」と言ってまた握手を求めてきたそうだ。

「すごくフレンドリー感を漂わせていましたが、言葉を交わしたのは乗ってきた時と降りる時だけ。それでもいい味出していたというか、ドライバーのおっちゃんと並んで強烈なキャラでしたね」

 空港にはなんとか締切10分前に到着できたが、運転手はここでさも当たり前な顔をして「500ルピー」と払ったはずの運賃をもう一度要求してきたのだ。

「最初に渡しただろ、って言ったら『ジョークジョーク』って笑ってましたが、半分本気だったと思いますよ。最後まで油断ならない奴でしたけど、帰国前にリアルなインドに触れることができたような気がして、そこはよかったかなって思います。また、あのおっちゃんのタクシーに乗りたいかと聞かれたら全力で拒否しますけどね(苦笑)」

 普通の日本人なら途中でキレてしまいそうだが、グチを交えながらも終始楽し気にこの破天荒なタクシーでの出来事を語ってくれた島田さん。さすがはインド、同じタクシーでも日本では考えられないようなことが日常的に起きているのかもしれない。

<TEXT/トシタカマサ>

【トシタカマサ】
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

―[タクシーでモヤモヤした話]―

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