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吉幾三が告発した「CAにクレームをつける自民党議員」。理解していなかった“飛行機遅延”の真実

日刊SPA! / 2024年3月29日 15時53分

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吉幾三さんのYouTubeチャンネルより

 歌手であり作詞・作曲家の吉幾三さんが、自身のYouTubeチャンネル「吉幾三チャンネル」の「一言いっちゃうよ!」シリーズの3月19日公開分において航空機内で見かけた国会議員が客室乗務員にクレームする姿が見苦しいと話した。これは昨年5月に同様の内容で流した動画の第2弾にあたる。
 当初この国会議員が誰かとの名言は避けたものの、吉幾三さん宛てに届いたある客室乗務員からの告発レターによって「長谷川岳」であることが明かされ、のちに吉幾三さん本人もこれを認め、実名公開に踏み切ったようだ。

 エアライン名は公開されていないが、ファーストクラス、Jクラスとの表記があることからJALであることが推測される。

◆大御所歌手の動画が話題に

 名指しされた長谷川岳議員はどのような人物なのだろうか。愛知県出身の53歳。2010年に参議院議員通常選挙にて初当選した国会議員。北海道在住で出馬し、自由民主党副幹事長。現在、国土交通委員会筆頭理事と地方創生及びデジタル社会の形成等に関する特別委員会委員長と議員情報に記されている。

 同氏のブログ「強い北海道をつくる!」にて3月21日に書かれた「本日は航空政策および飛行機の遅延についての考え方を述べたいと思います」の中で、吉幾三さんへの反論とは明記していないものの、自身の意見を約2400字もの長文で紹介している。

 航空ジャーナリストである筆者として、いくつか思うところがあり、本文面への意見を述べてみたいと思うのだが、その前に、航空機の遅延について解説したい。

◆飛行機は遅れるもの?

 航空機に遅れが発生することは比較的ありがちなことと言える。航空機を利用する人で、統計上の「遅延」時間である15分以上の遅れを経験した人はそれこそ100%に近いのではないかと思う。現在の航空業界で言えば、コロナ禍で一番影響を受けたと言える業種であり、職場を離れた職員がまだ完全に戻っていないこともある。

 また、航空機の運航は多くの部署の仕事の協調が取れて動く特殊な業務だからということもある。人員配置、搭載物、燃料、気象状況、管制、整備、前便がある場合はその運航状況など複数の業務が正常に進められて初めて航空機は定刻で飛ぶことができるからだ。

 航空会社の責任範囲外の天候の悪化や、航空管制の混雑などによる遅れなども存在する。これをその都度、機内でクレームされては航空会社もたまったものではない。これを念頭にブログを見ていきたい。

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