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“銀座のホステス兼女医”が語った過去。いじめられた学生時代、美容整形に400万…医師の肩書なんて「どうでもいい」

日刊SPA! / 2024年4月17日 15時54分

◆ホステスとして働くようになった背景にも、“家庭の方針”が

 当然ながら、勤務していた病院は解雇され、4ヶ月の入院が終わった鷹見氏は無職となった。無職からの脱却として選んだのは、銀座のホステス。その理由もまた自分に罰を与えるかのような思考回路によるものだ。

「これまで私は、育った家庭の方針で『水商売は低俗なもの』『夜のお仕事=人間失格』と教えられてきました。そこで、今までの自分では最も選ばなそうな水商売をやってみたいと考えました。ホステスの世界に飛び込んだ当初は、そんな破滅的な思いがあったと思います。

 また大学時代にホクロ除去をしたのを皮切りに、400万円近くかけて美容整形もしました。思い返すといつも母は私を『父親に似てブサイク』と言っていました。蔑んでいた旦那と似た娘が可愛くなかったのでしょう。美容整形のクリニックのURLがメールで送られてきたこともありました。

 ほかにも、入店こそしませんでしたが、SMクラブの研修も受けたことがあります。モデルとなるお客さんの肛門に指を突っ込まなければならないのですが、直腸診を経験していましたから、講師から『ずいぶん上手ね』なんて褒められてしまいました(笑)」

◆医師の肩書なんて「どうでもいい」

 接客業である以上、人並みに嫌な思いも経験したとは言うものの、水商売は思いのほか性に合っていたと鷹見氏は話す。オンラインゲームや水商売など、これまでの価値観から遠いものをあえて自らに課した意図について、こんな見方をしている。

「かつて私はヴァイオリンの高名な先生からご指導をいただき、それなりに期待をかけてもらいました。それなのに、その期待を裏切ってしまいました。もう誰かに期待されたり、あるいは自分に期待をするのが嫌なんです。だからいっそ意味がないと思える世界に身をおいて、何も考えずに没頭する日々を送りたいと思っていたんです」

 とはいえ肩書は医師。超難関資格であるに違いなく、胸を張って良いのではないか。

「医学部へ入学したとき、一番『合わない』と感じたのは、同級生がもつ『国立医学部へ入学できた自分たち』というある種の特権階級意識でした。そうやって育った純粋培養の学生のなかには、将来医師になって患者を影で馬鹿にするような人間もいます。正直、私にとっては医師の肩書なんて、どうでもいいものなんです。なりたかったものになれなかったその時点からずっと、私は自分の人生をどのように考えればいいかわからないでいます」

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