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水原一平氏の“違法賭博”、なぜ防げなかったか?誤解されがちな「スポーツ賭博」の今後も

日刊SPA! / 2024年4月26日 8時51分

「やたらと親戚を名乗る人が増えて、『お金を貸してくれ』とせびられたり、美人局によるハニートラップを仕掛けられたりすることもあると聞きます。大谷選手のような野球に集中してきた若い選手であれば、悪意ある人と接した機会が少なく、お金周りのリスクに対する感度がまだ育っていなかったのかもしれません。そこをカバーできる体制が作れたら良かったものの、誰も気を配れなかったのが、水原氏が大谷選手のお金を使ってしまった原因のひとつと考えています」

 森崎さんがアスリートに対し、マネーリテラシーを説く際には「お金のことは税理士に相談すること」と「良い先輩をお手本すること」を伝えているという。

「元プロ野球選手の里崎智也さんのお金との付き合い方は非常に参考になると思います。里崎さんは『4・4・2の法則』として収入の内、4割税金、4割貯蓄、2割自由に使えるという法則で生活をされているようです。これは収入や資産の管理が簡便で効果的な策だと思いますね。

 一方で、身近な先輩の意見に染まってしまうことで、賢いお金の使い方ではなく、高級時計や高級車などを購入する“羽振りの良さ”を教えられるのは、アスリートらしさでもありますが、アスリート人生の短さから考えても危ない面もあると思います」

◆スポーツベッティングの秘めたる可能性

 日本においては野球賭博に限らず、競馬・競輪・競艇・オートレースの公営競技とtoto・BIG・WINNERのようなスポーツくじを除く、スポーツベッティングは違法とされている。しかし、森崎さんは「スポーツベッティングの市場規模は拡大しており、非常に大きな可能性を秘めている」とポジティブな意見を寄せる。

「近年の動向としては、リアルからデジタルへ移行したことで、スポーツベッティングへの参加ハードルが低くなっています。さらに、進化したAIやテクノロジーによる大量のデータマイニングで、スピーディーなデータの解析と集約が可能になり、試合中であっても“1プレイ単位”での賭けができるようになりました。ベッティングの収益の一部は、社会や福祉などに還元されていますし、危機管理やガバナンスなどの問題をクリアすれば、さらに広がる可能性があり期待しています」

 今後、もっとデータの処理スピードが上がっていけば、スポーツベッティングの市場はより一層膨らんでいくかもしれない。

◆「ファン市場の拡大」安全な賭博のあり方とは

 また、森崎さんは「国が何を良しとし、何を悪とするかによって、賭博のイメージが変わってきてしまう」とも述べる。

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