水原一平氏の“違法賭博”、なぜ防げなかったか?誤解されがちな「スポーツ賭博」の今後も
日刊SPA! / 2024年4月26日 8時51分
「日本はかつて、反社会勢力の資金源になっていたことや、勤勉に働くことへの美徳が相まって、賭博にネガティブな印象が根付いています。スポーツベッティングの是非を問う場合、重要になるのが賭博を禁止するのか、それともライセンス制にするのかが争点です。消費者金融があることで、消費者がヤミ金や悪徳業者に流れてしまうのを食い止めているように、競馬や競艇、競輪といった公営競技があることで、違法賭博への国民の参加を防ぐ役割になっているとも言えます」
さらに、フェアな賭博が行われるようにルールメイキングしていけば、「スポーツ振興やリーグの発展に貢献し、選手への還元にもつながる好循環を創出できる」と述べる。
「いかにクリーンかつフェアにするかが大きな課題だと思いますが、あらゆるデータを解放し、スポーツベッティングしやすい状況を作れば、ビックデータの分析から選手の八百長も防げるようになのではないかと考えています。試合中のパフォーマンスも可視化されることで不正も見つけやすくなるほか、ベッティングという金銭的なインセンティブによって、今までにアプローチできなかった新規のファン増加も期待できるでしょう」
大谷選手の一件もあり、ネガティブな意見が主流で、解決すべき課題も多くあるスポーツベッティングだが、今後の動向に注目したい。
<取材・文/古田島大介>
【古田島大介】
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
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