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知らないと死ぬ「生水を“安全な飲料水”に変える」技術。ペットボトルでも代用可能

日刊SPA! / 2024年5月10日 8時54分

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 人間が水なしで生きることができるのは72時間、つまり3日間しかない。アクシデントなどで3日以上、自力で生き抜かなくてならない状況では、3日以内に飲料水を確保しなければならない。そのために必要な、生水をより安全な飲料水に処理する方法を『災害からテロ、ミサイル攻撃まで まさか⁉の非常事態で「死なない技術」』 (扶桑社ムック)の著者で自衛隊危機管理教官の川口拓氏に解説してもらった。
◆浄水器があればより安全な水が簡単に手に入る

 目の前にある水が安全かどうかを、見た目やにおいなどの人間の感覚だけで見極めることはできない。透明で無臭だからといって、その水が安全とは限らない。反対に茶色に濁っていても体に害がないということもあるのだ。

 だから、どんな水でもまずは疑ってかかることが大切だ。そして、生水を何も処理をせずに飲むことは、できる限り避けなければならない。

 生水を手っ取り早く飲める水にしたい場合に、最も簡単かつ安全な方法が浄水器によるろ過だ。最近では、使いやすく携帯性にも優れる浄水器がたくさん販売されている。ここでは私が実際に使っている2つの商品を紹介しよう。 

 信頼のおける浄水器があれば、長期に生存できる可能性が格段にあがるといっても過言ではない。ただし、浄水器にはさまざまなタイプがあるので、状況に合わせて使い分けなければならない。

 ここでは私の独断で、アウトドア、都市災害用にチョイスしている。2つの浄水器は、それぞれの状況専用の製品というわけではないことをお断りしておく。

 アウトドア用は「ソーヤー」というアメリカのメーカーの商品。米国環境保護庁(EPA)の基準を上回るろ過能力を持ち、有害な微生物やバクテリアをほぼ100%除去することができる。浄化スピードも早く、持ち運びもしやすいので、アウトドアに気軽に持ち出せる浄水器だ。

 都市災害用はセイシェルの商品。バクテリアやウイルスだけでなく化学物質や重金属まで除去可能。放射性物質も除去できるというから、都市部で使う場合にも心強い。また、その分析データをウェブサイトでしっかり公開していて、信頼性も高い。

◆さまざまな浄水方法を知っておくことで、より幅広い状況に対応できる

 どんな方法で生水を飲めるようにするか、そのための方法をいくつか知っておけば、そのときの自分の装備、状況に合わせて方法をチョイスすることができる。難しい方法もあるが、選択肢を多く持つというのはサバイバルにおいてとても大切なことだ。

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