「バラエティ番組はくだらない」は至極真っ当な主張。小泉今日子が“国民の相棒”であり続ける理由
日刊SPA! / 2024年5月14日 15時53分
小泉がバラエティ番組を「くだらない」と一刀両断するからにはちゃんと文脈がある。近田春夫とパーソナリティを務めるラジオ番組『TOKYO M.A.A.D SPIN』(J-WAVE、1月27日放送)で、同発言に言及。例えばクイズ番組などで優勝した芸能人が景品で高級な牛肉とかもらうけど、お金があるんだからいらんだろうと。それを嬉々として放送するバラエティ番組が「くだらない」んだと。
そう、この発言自体、至極真っ当な指摘なのである。嬉々としてないで、むしろテレビ業界の現状況を危機としてくれよと普通に思ってしまう。すごく単純な道理だ。
◆「くだらない」発言を快く裏書きするパンチライン
アラサー世代のぼくも含め、5thシングル「まっ赤な女の子」で頭角を現し、1985年の「なんてったってアイドル」が大ヒットした当時をリアルタイムで知らない世代の目には、もしかするとアイドルのイメージより“政治的”発言を辞さない芸能人として映るかもしれない。
なんでだか芸能人がソーシャルでポリティカルな発言をするとすぐに後ろ指を差される。ぼくなんかはむしろ公人にどんどん政治的発言を求めたいけれど、いやはやどういう原理なんだろう。『TOKYO M.A.A.D SPIN』では続けて、音楽プロデューサー松尾潔の快著『おれの歌を止めるな ジャニーズ問題とエンターテインメントの未来』が紹介されたが、その松尾さんの出版記念イベント(和田静香との鼎談形式、3月15日)に出演したときの発言もすこぶる気持ちよかった。ちょっと長いが、引用しておく。
「怒りとか怒ることとか、思ってることを言うとか、声をあげるっていうことに対して、すごく否定的に捉えられちゃうことが多くて、でも、こんなおかしな世の中になってて、怒らない方がおかしいと私は普通に思うんだけど、怒ってると、なんか、あぁ売れなくなったから左に寄りやがったみたいなこと書かれたりして、まっすぐ立ってますけどみたいな」
もうほんとに最高。さわやかで風通しがよく、それでいて強烈で痛快なチャーミング。「くだらない」発言を快く裏書きするパンチラインだ。
◆『最後から二番目の恋』での愛すべき相棒関係
再び、ローレン・バコールに話を戻すと、フランスの映画監督フランソワ・トリュフォーはバコールをこう評している。曰く、「ローレン・バコールは、ボガートの情婦でもなければ、妻でもなく、ガール・フレンドでもない。彼女は彼の相棒なのだ」(「ハンフリー・ボガートの肖像」)と。
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