1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

「バラエティ番組はくだらない」は至極真っ当な主張。小泉今日子が“国民の相棒”であり続ける理由

日刊SPA! / 2024年5月14日 15時53分

さりげない日常が積まれる長倉家の食卓は、明日を生きるための金言に満ちている。今、このドラマを見返すと、「くだらない」発言が持つ言葉の響きにだけ敏感になることなく、その響きが射抜く意味そのものに傾聴することが必要だとわかる。右か左かの安直な判断はやめて、かつて生身のアイドル像「キョンキョン」を体現した現在の小泉今日子に理想的な平衡感覚を見出すことはできるはず。

右だとか左だとかどっちかわからなくなってにっちもさっちもいかなくなり、いやでも実はどちらでもよかったりするんだけどなとモヤモヤしたときは、迷わずに「くだらない」と吐き捨てる。そんな単純な勇気とそれからちょっと緩いくらいの怒りボタン。小泉今日子的平衡感覚を頼りに、今日も生きていくのが「真っ当」な生き方なのだと、我らが“国民の相棒”がいつでも教えてくれる。

<TEXT/加賀谷健>

【加賀谷健】
コラムニスト・音楽企画プロデューサー。クラシック音楽を専門とするプロダクションでR&B部門を立ち上げ、企画プロデュースの傍ら、大学時代から夢中の「イケメンと映画」をテーマにコラムを執筆。最近では解説番組出演の他、ドラマの脚本を書いている。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。Twitter:@1895cu

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください