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「ゲームで稼ぎたい」自称“情報強者”の若者を欺いた巧妙な手口とは

日刊SPA! / 2024年5月16日 15時51分

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◆「ゲームで稼ぎたい」若者を襲った悪夢
自分の好きなことをして稼げたら…。そのような風潮が強まるなか、副業感覚でYouTube配信やポイ活(ポイント活動)、ゲームなどをしてお金や金券類などを稼ぐ人が増加。そこにつけこむ詐欺師たちも急増し、後を絶たない。

福井悠斗さん(仮名・21歳)は、「自分は絶対に騙されない。騙されるほうがバカだと思っていたぐらいなのに、まさか騙されるとは…」と悔しさを滲ませる。福井さんは、ニュースには敏感で、社会問題になっている詐欺に関するネット記事は積極的に目を通していた。

「当時の僕は通信制の大学生で、卒業後のことも考え、在宅でできる仕事を模索していました。ネット関連で少額の報酬を得ていましたが、できれば得意なゲームで稼いで、その報酬と併せて生計を立てていきたいと考えていたのです」

人気のサードパーソン系シューティングゲーム「荒野行動」ではスポンサーが付いていた時期も長く、主催する大会に出場して何度も賞金を獲得。そういった経験もあり、ゲーム分野で報酬を得たいと考えていた福井さんは、あるサイトに登録した。

「ゲーム関連のトレードサイトです。僕はそこでゲーム内の武器を販売したり、依頼を受けてゲームを進める代行作業をしたりしていました。代行作業を規約で禁止しているゲームも多いですが、僕が作業を手がけたゲームは当時、代行作業を禁止していませんでした」

そのため「これで稼げるなら、夢のよう」だと思い、努力して依頼者が増えるよう信頼を積み重ねた福井さん。サイト内での取引が多いときは複数回にわたることもあり、少額ずつではあったが、自分の好きなことで得られる報酬は格別なものだった。

「代行作業の依頼は多かったのですが、数百円程度と少額だったため、数をこなす必要がある。どうにか効率よく稼ぎたいと考えていたとき、代行作業を有利に進められそうなゲーム内のアイテムを販売している人をみつけたのです」

◆URLに仕掛けられた巧妙な罠

いつもは依頼を受けたり販売したりする側だったため、アイテムを購入するのは初めて。それでも操作は簡単で、とくに困ることもなかった。ただ、サイト内で出品者と購入者がメッセージのやり取りをするチャット空間で、出品者から指示を受けている。

「内容は、『詐欺多発に伴い、本人確認をする必要があるので下記URLよりログインしてください』というもの。僕が、このURLを開いてログインしてしまったのにはいくつかの理由があります。まず、普段から使い慣れていたサイト内での出来事だったこと」

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