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「すぐに優勝したことを後悔した」R-1ぐらんぷり2014年王者が“第二のキャリア”を見つけるまで

日刊SPA! / 2024年5月28日 8時52分

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「絶対に自分が演者をやりたいとか、そういうこだわりは一切ないですね」

「夢がない」で市民権を獲得しつつあるピン芸人の賞レース『R-1グランプリ』(関西テレビ系、改称前はR-1ぐらんぷり)。過去のチャンピオンの中には、芸人以外の道に進むなど、意外な変貌を見せる人もいる。
 2014年チャンピオンとなったやまもとまさみさんもそのひとり。今年の1月末に所属事務所を退社し、現在はフリーで活動している。その仕事内容は、ナント脚本家。表舞台から裏側へまわったのには、R-1で優勝したことへの後悔と、コロナ前からはじめた副業が大きく関係している。前途洋々とはいかなかったものの、「どちらも経験してよかった」という。本人に話を聞いた。

◆12回目の「R-1ぐらんぷり」挑戦

 元R-1チャンピオンのやまもとまさみさんは、米俳優のジム・キャリーのようなコメディ俳優になることを目指して上京したという。

「この頃は、『Deview』という雑誌で縁のできた芸能事務所の仮所属という形で、俳優の卵として色々なオーディションに参加していました。どこかの養成所に通っていたワケではなく、俳優やコメディの知識も何もない状態で、紹介されるオーディションをただひたすら受け続けていました。そんな時に見たのが『爆笑オンエアバトル』(NHK)で、『これに出たい!』と思ったのが、ピン芸人になったきっかけですね」

 その後、とんとん拍子で芸人になると、音や小道具を使わず、ストーリーや人間描写をメインにしたひとりコントで、着実に力を身に着けていった。そして第1回大会となる2002年から「R-1ぐらんぷり」に参加。何度も準決勝・決勝進出を繰り返し、芸歴15年目の年に12回目の挑戦で、念願の優勝にたどり着いた。

◆テレビ番組を一周させてもらえなかったワケ

 ピン芸人として憧れていた賞レース優勝を喜んだのもつかの間、「優勝したら売れる」というジンクスにハマらず、「すぐに優勝したことを後悔した」と話す。

「優勝したら、各局のテレビ番組を一周させてもらえるというのが定説ですが、なぜか僕は一周もさせてもらえなかったんですよね。主催の吉本興業さん以外で初の優勝者だったんで、勝手がわからなかったのではないかと思っています(笑)。まぁ、実際には何本か番組に出させていただきましたが、僕はトークが上手いほうではなく、爪痕を残せなかったのが一番の原因ではありますけどね(苦笑)」

◆「直後のGWはしっかり休暇がとれました」

 現在は、どこか吹っ切れた感じも漂っている中で、「芸風も影響していたのではないか」と冷静に推測を続ける。

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