キャリア14年の“現役弁護士”が芸人になったワケ「揺れ動く心も含めて、ネタにしていきたい」
日刊SPA! / 2024年6月1日 15時52分
![キャリア14年の“現役弁護士”が芸人になったワケ「揺れ動く心も含めて、ネタにしていきたい」](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/spa/spa_20240601_02002667_0-small.jpg)
5月、弁護士でありながらタイタン所属芸人となった藤元達弥さん。彼の思い描くお笑いとは?
◆殺人と死体遺棄の違いを知ってるかい♪
2024年4月、芸能事務所「タイタン」養成所の修了公演。ギターを携えたスーツ姿の長身男性がさっそうと舞台に現れた。
「新宿で弁護士をやってます。藤元達弥です」
他の芸人とは明らかに異質な雰囲気に一瞬ざわめくが、ギターを奏で歌い始めると会場からはすぐに大きな笑いが起きた。
「殺人と死体遺棄の違いを知っているかい♪ えー、死体遺棄でまず逮捕して、捜査を進めた上で殺人で再逮捕してそっちで起訴することを狙っているんですかね」
「弁護士と税理士はどう違う♪ 弁護士の方がモテます!」
14年のキャリアを持つ弁護士でありながら、5月からタイタン所属のお笑い芸人となった藤元達弥さん。老弁護士とのイライラするやりとりを描いた『ぽんこつじいさん』、不倫をした時の慰謝料の相場を歌にした『不倫の相場』など、自身の仕事をもとにしたブラックなネタでウケをとる異色のスタイルだ。
「独身時代に買ったエロ本は特有財産」
「弁護士のタイムチャージは2万2000円」
「使っても使ってもなくならないもの、それは黙秘権」
など、自作の曲で歌われるネタはどれも、クスッと笑えながらもあまり知られていない法的知識を得ることができるものとなっている。
◆音楽に集中するため、「普通の幸せ」を手放す
音楽を始めたのは大学時代。当時はお笑いをすることになるなど、想像もしていなかったという。
「フォークソングのカバーがメインで、作曲も遊び程度にやっていました。その後、司法試験に集中していたので本格的に音楽を再開したのは2010年に弁護士登録してから3年後くらいでした」
それがいつしかライフワークになったのは、ライブ活動を始めてから5年後のことだった。
「月1回のペースでライブをしていたのですが、のめり込んでしまって。やるなら、ちゃんとやりたいと思い始めたんです。表現自体を磨いて、人に何か影響を与えるほどにならなければ、ただ音楽をしているだけの弁護士になってしまう……そんな焦りを感じ始めたんです」
当時、交際7年になる恋人と同棲中で結婚の話も出ていたが、別れた。
「別れた理由の一つに、生活が安定してしまうと表現活動ができなくなるということがありました。結婚して子供ができたりすると、社会的にも認められ、満たされる。弁護士の仕事をきちんとやっていれば、収入もある程度得られる。でも、やりたいことをごまかして、中途半端に歳を取るのが嫌だったんです。それからは曲作りに時間を割き、ライブ出演もそれまでの4倍ほどに増やしました」
この記事に関連するニュース
-
ダブルアート(2)賞レースより大切にしたい「12才の精神」 芸人の本質への回帰目指す将来像とは?
スポニチアネックス / 2024年7月8日 13時6分
-
村本大輔「政治絡めバチンと受け、シンプルに面白いねと言われ気持ちいい」米お笑い大会初V裏側
日刊スポーツ / 2024年7月6日 18時13分
-
父・修被告「娘を突き出すことはできなかった」札幌・すすきの 死体遺棄ほう助などに問われた母の裁判で
HTB北海道ニュース / 2024年7月1日 16時54分
-
「お笑い三冠!」担当マネジャーSMA平井精一さんが語る 優勝の舞台裏とマネジメントの秘訣
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月1日 9時26分
-
相談できず「孤立出産」と告白 殺人と死体遺棄罪に問われた女 横浜地裁で24日初公判 学校通えなかった過去も
カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年6月23日 21時10分
ランキング
-
1武井壮「数倍の速度で仕上がるけど…」 筋肉増強目的のステロイド使用に呼びかけ!「絶対にダメ!」
スポニチアネックス / 2024年7月15日 22時11分
-
2「わがまま」田中みな実が語った“女優業専念”に賛否、ツッコミが殺到したワケ
週刊女性PRIME / 2024年7月15日 17時30分
-
3松雪泰子「美女オーラ消した」姿が別人!ネット二度見「51歳!?」「気づかなかった」「変わりすぎ」
スポーツ報知 / 2024年7月15日 16時55分
-
4《30年前のブーム再燃なるか》令和の今夏、『南くん』が復活した事情と男女逆転版ドラマとなった背景
NEWSポストセブン / 2024年7月16日 7時15分
-
5【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月16日 9時26分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)