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辞めていく銀行員に共通する退職理由3選。上司から「どうせ旦那の稼ぎがあるだろう?」

日刊SPA! / 2024年6月10日 8時51分

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※写真はイメージです。

転職が珍しくない時代である。その波はメガバンクにも押し寄せている。激戦を勝ち抜いて就職した暁には、安定した収入や社会的地位、充実した福利厚生が約束されている。それらを捨ててまで退職へとかきたてる理由は何なのだろうか?
筆者は新卒から8年間、メガバンクで法人営業に従事してきた。離職者たちと対話を重ねるうちに、いくつかの共通点があることに気づいた。今回は、そんなメガバンクの主な退職理由を紹介する。

◆①学歴が理由で出世させてもらえない

最初の昇格のチャンスは入行7年目に訪れる。平社員から支店長代理(本部の場合は調査役)に上がれば、年収は一気に跳ね上がる。“一斉昇格”と呼ばれるように、半数以上の入行7年目の行員たちが役付になっていく。しかし、中には上がれない者もいる。

入行8年目で銀行を去ったAさんは、退職理由についてこう語る。

「退職したのは、同期が一斉昇格していく中で、俺だけ代理になれなかったからです。上司に反抗したり、メンタルを病んで休んだりと、人事的にマイナスになることをしなかったのにもかかわらず……」

人事評価はブラックボックスである。上がれなかった理由は説明してもらえない。

「俺は営業成績で表彰も受けたことがあるのに、目標を達成すらしていなかった同期が出世していました。心当たりがあるとすれば、学歴だけです」

◆メガバンクでは「ボリュームゾーンが早慶以上」

Aさんが卒業した地方の私立大学は、世間的に見劣りする大学名ではない。しかし学歴のボリュームゾーンが早慶以上であるメガバンクでは、どうしてもマイナスになってしまう。

「海外に行きたいなら、学歴とTOEICが必要」というのも銀行内の暗黙のルールだ。実際、営業成績は散々なのに、一流大学を出てTOEICの点数が高いというだけで、海外駐在の切符を手に入れる行員は多い。

Aさんは銀行を退職した後は、ベンチャー企業に就職した。そこでは学歴のしがらみもなく、のびのびと働くことができているらしい。

◆②昭和の体質を引きずる、非効率的な業務にうんざり

ビジネスカジュアルやリモートワークなど新しい制度を積極的に取り入れようとしている銀行だが、旧態依然とした態度の行員も多い。上司がそのような性格だと、部下は割を食うことになる。特に柔軟な働き方を求める子育て中の女性行員と、彼らの相性は最悪だ。

入社10年目で銀行を去ったBさんは、二児の母であった。

「銀行はサテライトオフィスを導入していて、どこでも仕事ができるようになっています。でも上司は『どうしても顔を合わせて話したいことがあるから、俺のいる場所に来い』と言って、家から1時間かかるコワーキングスペースに呼び出されたこともありました」

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