1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

ラブホに入っても「その気はなかった」。それでも“性的同意は難しくない”女医が断言するワケ

日刊SPA! / 2024年6月15日 15時53分

 この動画では、このようにわかりやすく「同意」の概念が解説されています。わずか3分足らずの動画で、YouTubeに日本語版も公開されているので、まだご覧になったことのない方は、ぜひ一度見てみてください。

 この動画で一貫して語られているのは、「紅茶を飲むかどうかを決めるのは、あくまでも相手」ということです。基準は常に相手であり、あなたではありません。もしあなたが誘ったとき、相手から「いまは飲みたくない」と断られたとしても、その人に怒ってはいけません。

 たとえば、こんな場合はどうでしょう?

 相手が「ありがとう、いただくわ」と言ったので、あなたは砂糖やミルクを用意して、あたたかい紅茶をふるまいます。でも、急に気が変わって、相手は「やっぱりいらない」と紅茶に手をつけません。「せっかく用意したのに」とがっかりしそうなところですが、基準は常に相手とするならば、「そのとき飲みたくないのであれば、その意思を尊重すべき」となります。いわゆる〝ちゃぶ台返し〞とも言える状況も、性的同意の概念においては、受け入れるのが当たり前なのです。

 そんなバカな……と思われるかもしれませんが、相手基準ということは、裏を返せば、自分基準でもあります。もし自分が相手の立場になったとき、「自分が紅茶を飲むかどうかは、あくまで自分が決めること」なのです。特に性という繊細な世界において、勝手に相手にどんどん進められてしまっては、たまったものではありませんよね。

◆面倒くさがらずスムーズな同意を

――たしかに、自分の気が変わったときに、「わかっているだろう?」とお構いなしに迫られたら恐ろしいですね。特に男性は、逆の立場を想像することが必要かもしれません。

富永:ホテルに入ってもその気にならなければ、「今日はセックスしたくない」と相手に伝えるのは、至極まっとうな行為です。「お互い大人なんだから、こうなることぐらいわかっていたでしょ」と言ってセックスになだれ込もうとするのは、完全に「アウト」です。どれだけミルクや砂糖を用意していても――どれだけ食事をごちそうしたり、ホテル代を支払っていても、したくないものはしたくない。それは、なにがあろうと覆せるものではありません。ちなみに、金品や見返りをちらつかせて性的な行為を迫るのもNGです。

 また、「相手がなにも言わないから同意していると思った」という話も耳にしますが、なによりもまず同意を得る責任は「誘う側にある」という点も、性的同意の大切なポイントです。勝手に紅茶を淹れて、なにも言わない相手の口に注ぎ込んだら、相手はどう思うでしょう? 必ず「紅茶飲む?」と聞き、「うん、飲みたい」という返事があって、ティータイムは成立するのです。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください