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50万円台の激安ベンツが「実はお買い得といえる」ワケ。“壊れそうなイメージ”の実体とは

日刊SPA! / 2024年6月16日 15時53分

 こういった金額を見ると、「やはりベンツはお金がかかるから、激安個体なんて“絶対なし”」と思われるでしょう。

 しかし、現在「激安」となっているベンツの年式は、ヤングクラシックよりも後の世代なのです。

 現在、激安価格で売られているメルセデスの主な年式は2010年や2008年といった世代。また、売られているのは、AクラスやBクラス、Cクラスが中心であります。私の経験上、こういった車種・年式は、ベンツの中でもあまりお金がかからないといえます。

 ざっくりいうならば、年式では2000年以降、Eクラスまでのグレードがそこまでお金がかからず維持できるという感じです(Eクラスでも古い年式(例:W124)はお金がかかる)。

 ですから、現在「激安ベンツ」として売られている個体の中には「維持費がそこまでかからず乗れる」モノがある状態といえるのです。

◆ベンツの維持費-Aクラス(W169)

 では、現在激安価格で売られている年式のベンツの維持費はどんな感じなのでしょう。私は、2020年に友人にW169型Aクラスをプレゼントしたのですが、これが今、ちょうど「激安ベンツ」として総額約30万円で売られています。

 では、2020年から現在までにかけて、Aクラスの維持費(車検代等の費用以外に発生した整備代)がどれくらいかというと、約7万円でした。

・運転席のパワーウィンドウが締まりきらなくなった⇒修理
・トランクに雨水がたまる⇒修理

 約4年にわたってW169を維持する様子を見てきましたが、エンジンや変速機が壊れるといった不具合はありませんでした。直した部分は、「窓が締まりきらない」とか「雨漏り」といった程度であります。

 こういった不具合は、日本車ではあまり聞かないため、「やはり輸入車ならでは」と思う一方、「修理代がすごく高い」というわけではありません。仮に総額30万円で買ったならば、修理代7万円を足したとしても、総額37万円で乗れてしまうため、「安物買いの銭失い」とはいえないでしょう。

◆ベンツの維持費-Eクラス(W211)

 次に、W211のE320CDIワゴンを2年維持しているのですが、2年で約3万km走行してかかった維持費(車検代等の費用以外に発生した整備代)は、約25万円といったところでした。

 総額70万円で買ったため、修理代を入れても100万円以内で収まっている計算です。

 CDIはディーゼルターボのため、0-100km加速は約7秒という速さ。どれでも燃料代が安く済みます。また、ハイブリッド車とは異なり、飛ばしても燃費が良いのです。修理代がかかったとはいえ、総額100万円程度でこのようなクルマに乗ることができるというのは、とても良い選択だと思います。

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