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スポーツから学んだチームプレイ、ロジカルな思考力。アスリート人材が社会に出てからも活躍するワケ

日刊SPA! / 2024年6月21日 8時50分

 そして、アスリート人材は社会で活躍できる高い能力を日々鍛錬している、と評する。

「アスリートは試合に勝つため、タイムを縮めるため、一つのゴールに向かって、練習の立案から試合当日の細かな作戦まで、論理的に戦略を立て努力を重ねています。

 日々のこれらの行動から、『物事をロジカルにとらえる批判的思考力』や、いろいろな『挫折を乗り越えるセルフマネジメント能力』、『複雑な問題解決力』、『リーダーシップ』などさまざまな力が鍛えられ、アスリート人材には高いポテンシャルが秘められているのです」(松本さん)

◆アスリート人材はなぜビジネスで求められるのか

 実は、松本さんも元甲子園球児の“アスリート”だったという。

「私は小学生の頃から野球に打ち込み、高校時代は日本大学第三高等学校(日大三高)の中心選手として1994年春に甲子園出場を果たすことができました。その事実だけを取り出せばエリートだと思われるかもしれませんが、私は決してそうではありませんでした。

 高校時代の実績を評価されて法政大学野球部に進みましたが、故障もあり、思うような成績を残すことはできず、卒業する時点で私はアスリートとして生きることを断念しました。その後は住宅メーカーの営業マンなどを経て、現在は『地主の参謀』として、地主や富裕層、経営者を中心に資産防衛コンサルティングに従事しています。

 ビジネスの世界に身を置いて、たくさんの元アスリート、体育会OBとお付き合いしてきました。なかには競合企業のライバルもいれば、尊敬すべき先輩もいました。私が尊敬するアスリート人材の多くは、冷静に自分を分析する力を備えています。

 相手にあって、自分にないものは何か? 相手との実力差がどのくらいあり、何をすればそれを埋めることができるのか?  日々、何をすればどのくらいで追いつくことができるのか? 自分だけのストロングポイントは何か? 次のステージに進むためには何が足りないのか?

 冷静な目で自分を見つめながら、武器となるものを探し、それを地道に磨いている。現実をきちんと認識したうえで真摯に自分と向き合い、深く考える力を備えている人ばかりです」(松本さん)

◆一人のミスは誰かがカバーする。野球から学んだチームプレイ

 松本さんが尊敬する先輩の一人に、現在、住宅の建設・販売メーカーで営業本部次長を務める佐藤友亮さんがいる。佐藤さんは、高校野球の名門や強豪が多い神奈川県の桐蔭学園野球部の外野手として、1992年夏に甲子園出場を果たした“アスリート人材”だ。

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