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「東大に行くために、あえて通信制高校を選んだ」マッキンゼー出身起業家が中3で導いた合格への“最短距離”

日刊SPA! / 2024年7月7日 15時54分

「みんなやる気のある先生ばかり」と聞くと、保護者の立場からすれば「なんていい学校なんだ!」と感じるでしょう。ですが、それが子どもの生きづらさにつながっていることもあります。

 彼の場合は、いわゆる不良生徒でもありませんでしたし、成績も悪くありませんでした。ただ、イスに座り続けていることや、黙って話を聞くことが苦手なタイプだったので、悪目立ちしやすかった。ほかに目立つ生徒がいなかったこともあり、先生からはよく注意を受けていたそうです。

◆東大に行って「最高の教育」を知りたい

 集団行動を守ることは重要ですが、性質的な部分で注意を受けることに納得もいかない。それ以外の部分でも、やる気のある先生ほど、あれこれとアドバイスをしてくるもの。当時を振り返った神田さんは、「『人生に対する責任をもってくれないのに、どうして決定に口出しをしてくるのだろう』と思ってしまった」と語りました。

 ここから彼は、中学生ながら、日本の教育に対して疑問を持つようになります。「ミュンヘン日本人学校」の教育は悪くはないけれども、自分にとって最高とは思えない。それでは、最高レベルの教育を受けたら、どんな学生が育つのだろうか? 

 日本最高レベルの教育を今から受けなおすことは難しい。だが、それを受けてきた学生たちが集う場所に行って、話を聞くことはできる。では、彼らはどこに集うのか?そう考えた時に、進路として浮かんだのが「東京大学」でした。

◆通信制高校が東大への“最短距離”だった

 ここから神田さんは東大を目指し始めます。しかし、あれこれと口うるさく指図されることに嫌気がさしていた彼は、「なるべく干渉されない環境に行こう」と考えるようになりました。

 そこで彼が選んだのが、NHK学園。いわゆる「通信制高校」でした。選んだ理由を、彼は次のように語ります。

「当時の僕は、若気の至りもあって、授業は全部無駄だと考えていました。東大に入るためには、シンプルに勉強にかけられる時間を最大化すべきでしょう。となれば、人間関係に時間を取られないほうがいいですし、学校行事もないほうがいい。それに、通学時間も無駄です。僕にとってこれらの条件を満たすのが、通信制高校だっただけの話でした」

◆東京大学文科一類に超高得点で合格

 ご両親は彼の決定を応援してくれましたが、学校の先生を中心とした周囲の人々は猛反対。

「後で母から聞いた話ですが、ママ友に慰められたらしいんです。『息子さん、あんなことになっちゃったけど、きっといいことあるから……』って(笑)」

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