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「アスリートは聖人君子である必要はない!」柔道男子100kg級代表ウルフ・アロンが“本音”を語る理由

日刊SPA! / 2024年7月22日 15時49分

◆YouTubeコメントが大荒れでも、受け入れる

――アロンは負けていたときも、YouTube投稿を続けていた。でも、「だから勝てない!」と批判された。

ウルフ:ただ、見てもらっているという意味では、(それも)人気ですからね。逆に見てもらえなくなるという状況が一番怖い。誹謗中傷も、ある意味受け入れる。ネガティブなことを言われたから自分の考えや行動を変えるのではなく、一度決めたことは最後までやらないといけない。変えるのはダサい。まぁ、金メダリストが負けて突っ込まれるのは当たり前ですからね。

――そうだね、金メダリストの肩書きを持つ宿命。

ウルフ:僕らは柔道でご飯を食べていますが、表に出ているのは表層の泡の部分。でも、一般視聴者からすれば、テレビやYouTubeだけで読み取ろうとするので「試合に負けた→バラエティ番組に出ているから!」と結論づけるのは自然な流れとは思っていますよ。

――YouTubeなどで自分が頑張っている姿を載せるのはイヤなん?

ウルフ:カメラが回っていると、追い込みの練習をしていてもどうしてもふざけてしまう。

――代わりに言わせてもらえば、アロンも毎日2部練、3部練をやっている。トップ柔道家の突き詰めた練習は凄い。でも、柔道家はすごくシャイが多いよな?

ウルフ:先輩もシャイでしょ? 前回の東京オリンピック時に、再生数が稼げるのに“大会実況”などやらず、黙っていたじゃないですか。でも、結局ほかの動画が再生されて、「200万円ほど儲かった」と言ってたでしょ?

――金額は言うなや。

ウルフ:トップの柔道家って、どうしても試合結果だけで語ろうとするじゃないですか。

――柔道家として”道”という教えの影響も強い。例えば、「柔道家はチャラチャラしたらダメ」とか骨の髄まで叩き込まれている。

ウルフ:自分の根底にも、そういう”品格”みたいなのはある。柔道界からしたら、選手がメディアにたくさん出ることもダメみたいな風潮もいまだありますし。でも、個人的には“アスリートはこうあるべき!”というのは、必要ないと思っています。

――アロンは酒も飲むもんな。

ウルフ:さすがに大会前は控えますが、普通に飲みますよ。横丁を飲み歩きしたり。アスリートだから聖人君子になる必要はない。世間は清く正しい“型”にハメようとするじゃないですか? だから選手も取材で”型ありき“の発言をする。それって、本音じゃないでしょ? 発言にズレが生じているんですよ。

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