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“不動産投資”の闇。業界で横行する悪徳な手口とその実態

日刊SPA! / 2024年7月30日 8時50分

 結局は決済したのですが、事前に聞いていた情報と明らかに違うのはおかしいと思わざるを得ませんでした。

 これを防ぐには、売り主側と買い手側で直接やりとりを行うか、あるいは仲介業者が1社だけ間に入って、両者を取り持つことです。しかし、不動産投資の中でもビルの売買はワンショットが非常に大きいので、素性の知れないブローカーが入りたがることがよくあり、それが業界としての闇(問題)につながっていると言えるかもしれません。

◆“自分の感覚”で不動産投資すると失敗しやすい

 他方で、不動産投資は“買い手側の問題”も当然あると個人的には思っています。

 不動産は事務所などで“自分たちが使うもの”になってくるので、株式投資のように合理性だけでは判断できず、たいていは“自分の感覚”が入ってきます。

 たとえば、いざ不動産を買う際に「築浅がいい」とか「坪面積が広い立派な物件がいい」などの理想が邪魔をしてしまい、正確な意思決定から遠ざかってしまうんです。

 周辺相場を理解し、不動産価格の上昇余地を織り込んだ上で不動産を購入すればいいのに、そんな自分の感覚に頼ってしまい、正しい判断ができないのは、業者だけでなく、買い手側の問題でもあるんです。

 株式投資やM&A(企業買収)は、売り上げ利益を伸ばせる見込みがあるからこそやるわけですし、不動産投資もそれらと同じスタンスで本来は臨むべきものです。

 しかし、実際には手堅く合理的に不動産投資を行わずに、自分の感覚に頼りきってしまう人が多いように感じていますね。

<構成・文/古田島大介>

【青木龍】
株式会社Agnostri(アグノストリ)代表取締役社長。1989年、東京都出身。小学校から高校1年まで野球を続け、厳しい監督に鍛え上げられる。22歳で事業系不動産に特化した不動産売買の会社に就職。中小企業の経営者をターゲットに、ビル売買の営業開拓を実施。その後大阪支店・名古屋支店の立ち上げに携わる。最終的に東京で課長職に就任。会社員時代は1人で50億円を販売しトップセールスに。2018年に独立し、東京都千代田区にアグノストリを設立。会社設立後、年間100億円ほどの売買を締結。著書に『2%の人しか知らない、3億円儲かるビル投資術』(ぱる出版)、『御社の新しい収益基盤を構築する 区分オフィスビル投資術』(ビジネス教育出版社)がある。X(旧Twitter):@agnostri_aoki

―[東京にビルを持とう。/青木龍]―

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