「真面目な話をすると、いつも喧嘩になって…」ウーマン村本大輔が語った“亡くなった父への想い”
日刊SPA! / 2024年7月31日 8時51分
ウーマンラッシュアワーの村本大輔さん
スタンダップ・コメディに挑戦するウーマンラッシュアワーの村本大輔さんに3年間密着したドキュメンタリー『アイアム・ア・コメディアン』が全国で公開中だ。
映画では活動の拠点をNYに移した村本さんに密着、福井のご両親との交流なども描かれ、話題に。今回は、前回のインタビューに引き続き、アメリカで一番ウケたネタや今後の目標などについて聞いた。
◆スベっても堂々としているアメリカ人
――海外で一番ウケたネタはどのようなものでしたか。
村本大輔(以下、村本):家から徒歩1分のところに、ブラックキャッツというカフェがあって、そこで週3、4回ライブをやらせてもらっています。ソーニャという女性にお金を渡すと5分間ネタをやらせてもらえるんです。
1個のネタを英語で覚えるのにかなり時間が掛かり、大変です。でも言いたいことあったら言わなきゃ、と思って毎日がんばっています。それで気になっていたことがあって。なんでアメリカ人はずっとスベってるのに、爆笑を取っている顔で堂々としていられるのかと。自分だったら声震えてきちゃうよ、と思って。
逆に爆笑を取った日でも手が震えちゃいます。ひょっとしたら駄目だったかな、とか、たまたまお客さんが温かっただけかな、とか、色々反省しちゃうんです。ところが、どんなにスベってても、アメリカ人の、特に白人のマッチョな男って「情熱大陸」の最後の時みたいな感じで「コメディっていうのはね」みたいな感じで偉そうに語るんですよ…。
そのことがずっと気になってて。それでそれを全部ChatGPTで英語にして怒り狂うように読み上げました。そうしたら、白人以外の、特に、女性たちが「よく言った!」と、めちゃくちゃウケてくれました。それが海外で一番ウケたネタですね。
やはり、アメリカの白人男性のマッチョな感じにみんな辟易していたのかもしれません。根拠もなく自信に満ち溢れているのはアメリカ人同士も気になっていたのではないかと。それでも僕はまた「この大ウケもお客さんが優しかったからなのか…」と反省してしまうんです。
◆「できない」と言われ続けて今
――なぜ反省ばかりしてしまうのでしょうか。
村本:これは福井県が作った自分なのかもしれません。僕が生まれ育ったのは、原発のある大飯郡おおい町で人口が当時6000人ぐらいの小さな町。その小さな町の中の山間にある集落にいました。気質というのでしょうか、北陸の人は控えめな人が多く「常にできない」ということを刷り込まされて育ちました。東京の人に比べて謙虚というか…。
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