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「真面目な話をすると、いつも喧嘩になって…」ウーマン村本大輔が語った“亡くなった父への想い”

日刊SPA! / 2024年7月31日 8時51分

◆母校での講演で出会った男の子

――言っているほうはアドバイスなのかもしれませんが、言われたほうは委縮してしまいますね。

 福井の僕の母校の中学校で講演会をしたのですが、質問タイムの時に、いがぐり坊主の男の子が「はい!」と手を挙げたんです。その時にみんな静まり返ったんですよ。普通は手を上げたらクスクス笑うじゃないですか。ところが、すっと手を挙げて、みんながシーンとして。

「俺に似てる」と思っていたら「お笑い芸人になりたいんですけど、どうしたらいいですか?」と質問しました。そして、彼は講演会が終わった後に「サインを下さい」と僕に言いました。

 彼は僕から「サインをもらう」という話をお父さんにしたら、「お前だけ恥ずかしいことするな。みんなもらわないだろ」と怒られたというんです。そして「僕は恥ずかしいんですか?」と聞かれました。

 それは絶対に不要な「恥ずかしい」ですよね。日本は他にも要らない「恥ずかしい」が溢れています。例えば、女性が強姦されて「恥ずかしい」と思う気持ちも。悪いのは加害者で、その女性は犠牲者です。にもかかわらず「恥ずかしい」と思ってしまうのはなぜなのかと…。アメリカでは「要らない恥」を捨てています。

◆英語力低下の原因は

――その要らない恥が日本人にもたらしたものは何だと思いますか?

村本:1つは英語力の低下だと思います。日本人が英語をしゃべれないのは、「間違えたら恥ずかしい」だと思います。「発音がきれいじゃなくて恥ずかしい」「文法知らなくて恥ずかしい」だから話さないだと思うのですが、この間、メキシコ人にそれはおかしい、と言われました。

 日本人は話せないのではなく、話さないのだと。日本人は書けるだろうと。俺たちは文法なんか知らなくても、一所懸命話すんだよ、と。

 僕自身は「その英語で良く舞台に立てるね」とも言われます。でも、文法も発音も完璧で舞台でスベってる芸人とボロボロの言葉でもウケている芸人だったら、圧倒的に後者のほうが価値があります。

 日本人でも、論理的にきちんと話してるけど、全く言葉が耳に入らない人はいますよね。脳性麻痺の友人がいるのですが、話し方がたどたどしくても、言ってることは面白いし、みんな彼女の言うことを聞きます。

◆言葉を発するだけで

――お父様は「文句があるなら、国の側の人間になれ」とおっしゃっています。大人は、発言の根拠にポジションや知識、資格を求めますね。

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