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「真面目な話をすると、いつも喧嘩になって…」ウーマン村本大輔が語った“亡くなった父への想い”

日刊SPA! / 2024年7月31日 8時51分

 大きい夢を語っても鼻で笑われるような雰囲気が地元にはありました。自分の自己肯定感は常にボロボロ。福井にいた頃、「お笑いやりたい」と言ったら「あなたよりすごい人はもっと山ほどいるから」と言われました。

 デビューしてテレビに出るようになって「テレビに出たら褒められるのかな」と思ったら、「すぐ消えるから」と言われて。地元に帰れるように実家は残しておいたほうがいい、ともアドバイスされていましたね。アメリカ行きも、その年で、その英語力で絶対「ムリムリ」と言われました。

――「できない」と言われ続けていると「できる」と思うことは難しくなってしまいますよね。

村本:はい。そうやって生きてきたので、THE MANZAIで優勝した今でも自分の自信はゼロです。

 いったい何が無理なのかはわかりませんが、とにかく「無理なんじゃないか」と思う悪魔が自分の中に住んでいます。その悪魔が、今まで必死に築き上げてきたものをハンマーで「バーン」とたたき割る。

 賽の河原を積み上げるというか。積み上げてまた悪魔が来て積み上げたものを壊して、それでまた積み上げる、ということの繰り返しです。福井のコンサバティブな空間が作った呪いでしょうか…。

◆「恥ずかしい」を捨てて

――劇中には保守的な考えのお父様も登場しますね。

村本:父はいい人ですけれども「恥ずかしいことをするな」というのが口癖の人でした。ちなみに僕がアメリカに行って捨てたのは「恥ずかしい」という気持ちです。

 この間、バーにすごいきれいな女性がいて、たまたまそこで仲良くなった男性と「あの女性はきれいだよね」という話をしていたんです。彼は「声掛けてくれば?」と僕に言ったのですが、「英語できなくて恥ずかしいし、ムリムリ…」としり込みしてしまって。

 すると彼は「ただきれいだねって言えばいいんだ」と言ってくれて。それで酔った勢いで「隣の彼が話あるらしいよ」と言った後に「So Beautiful」と言ったら、その女性は「OK, OK」と言ってスッと背中を僕に向けたんです。その時に「恥ずかしい!」と思ったのですが、次の瞬間「この恥ずかしいは要らないかもしれない」と思い始めました。声を掛けただけで満足だったので。

 日本では小さな時から親からも周りからも「恥ずかしい」と思う気持ちを刷り込まされている気がします。例えば、「朝生」に出る時も「何にも知らないのに出ると恥を掻くよ」と言われました。恥を掻いたらその時に学べばいい、という発想にはならないんです。

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