自称“原色人類”ガングロギャルのその後…19歳で渋谷を離れ選んだ道「仕事も勉強も楽しかった」
日刊SPA! / 2024年7月31日 15時53分
そんな渋谷の女の子たちとうまく付き合いながらも、ギャルとしての自分に磨きをかけた。日焼けサロンで焼き続けた肌は、いつのまにか夜道を歩くと同化して見えなくなってしまうほどに。次第にガングロ化していく姿を横目で見ていた親からは「一緒に電車に乗りたくない……」と言われたこともあったそう。
自分流のスタイルを築いてきた塩澤さん。異性の目を気にすることはあったのだろうか。
「気にしてましたよ!ただそれで自分の見た目を変えたことはなかったかな。むしろ彼をかっこよくしたいタイプで。あの頃は派手な人が好きだったので、彼にも日サロに行かせてギャル男に変身させたりしてました(笑)」
◆エステサロンに就職した理由は「肌を白くしたかったから」
ギャル仲間との付き合い、恋人との青春、モデル活動、さらにはあらゆる業界人との出会い……渋谷はいろんな経験をさせてくれる街だった。
とはいえ、そんな輝かしい生活にも飽きがくる。遊び尽くした塩澤さんは、19歳の頃にはガングロをやめて渋谷からも徐々に離れていった。そろそろ就職して地に足をつけた生活を送ろう。漠然とそう考えていた。
そんななか、アルバイトをしていた日焼けサロンの社長から「今度エステサロンを開業するからそこで働かないか」と声をかけられる。次は美白ブームがくる!肌を白くしたいと思っていた塩澤さんは、「これはチャンス!」と店舗の立ち上げに参加することにした。
そこには渋谷とは違う刺激があった。勉強が嫌いで大学に行かなかった塩澤さんだが、エステの勉強は全く苦にならなかったという。自分の施術で喜んでくれる人がいて、売上が上がれば会社からも評価される。仕事の達成感は彼女の承認欲求を満たした。
「エステの仕事はとても頑張れましたね。元々アルバイトは真面目にやるタイプではなくてどちらかといえば“使えない”って言われる方だったんです。でもエステのことになると仕事も勉強もめちゃくちゃ楽しかったんですよね」
それからは美容の勉強に止まらず、カウンセリング心理学も学び始めたという。
「23歳の頃ですかね。うつ病をお持ちの方をはじめて担当することになったんです。今だったらゆっくり相手の話を聞くことが一番だとわかるんですけど、その頃はまだどう接するべきなのかがわからなかった。それでどうしても心理学を学びたいと思ったんです」
この出来事は、塩澤さんのエステティシャンとしての理念へと繋がっていくことになる。
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