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8割の顧客を黒字化する税理士が実践している「数字に強くなる6つの習慣」

日刊SPA! / 2024年8月2日 8時50分

 1日10分、毎日会社の数字を見続けることから始めてみたい。

◆②経費トップ10をダイエットする

「たとえば、ダイエットで体重計に毎日乗っているだけで自然と体重が減っていく、という話を聞いたことはないでしょうか。その秘密は、体重を意識するようになったことで、太るような行動を自然と避けるようになるからです。

 会社の経費を減らしたい場合にも、同じことが言えます。経費の詳細を毎日チェックすることで、無意識のうちにコスト削減の意識が芽生えるわけです。

 毎日眺めていれば、不自然に増えた数字に対して自然と意識が向くようになるし、何より比較的大きな金額を占める経費を順番に見ていくことで、『なぜ◯◯が増えているのか?』『△△にこんなに使っていたっけ?』という気づきが出てきます」(鈴木さん)

 経費の管理が不十分だと、たとえば「5年前から毎月支払っていて、今はまったく使っていないサブスクがそのまま放置されていた」なんてこともよくある。

「明らかに優先順位が低いのに経費トップ10にランクインしているような項目を発見した場合は、さっさとカットして経費のスリム化を図ってください。

 経費の詳細な数字を見ていると、コスト意識が高まりコスト削減につながるだけでなく、『この勘定科目にはこういう経費が入っているんだ』と、会計の知識やスキルも身につけることができるようになるでしょう」(鈴木さん)

◆③利益は最初に確保する

 必要経費がかさむせいで、利益がなかなか手元に残らない……。鈴木さんによると、そう嘆く経営者は少なくないという。

「このような足し算方式の経営思考をいつまでも続けていては利益が安定することはなく、それどころか、いずれ会社を大きなリスクにさらすことにつながりかねません。

 常に安定した利益を生むためにも、売上の数字が出た時点で、まずその10%を経常利益として確保すると宣言してください。

 逆転の発想です。すると、残りの90%に収まるようにするにはどうすればよいか、という逆算思考が働くようになります。

 ダイエットでも『痩せたらいいなあ』と漠然と考えるのではなく、『体重70kgから65kgまで痩せる』と決めて、周りに宣言する。そのためには食事、運動はどんなことをするか、どうやって痩せるかを計画して実行していく。

 経営でも同じように、最初から『ここまでを利益にする』と宣言してから経費をコントロールすると、利益体質の会社に生まれ変わります」(鈴木さん)

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