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“史上2番目”2200円超暴落の日経平均「下落はまだまだ終わらない」市場を覆う“恐怖の元凶”とは

日刊SPA! / 2024年8月4日 11時30分

 ちょうど、日米ともに決算発表シーズン、各社の業績が発表されている。日米当局の金利に関する変化、大統領選の行方がまたもや混沌としてきたこと。ガザ地区での戦禍は、ハマスの指導者のイラン国内での暗殺やヒズボラとイスラエル間の緊張感の高まりが中東全体に広がるリスクがまた強まってもいる。

 毎年のバカンスシーズンの夏枯れ相場になる前に、大きなリスクを持ちながら休みに入りたくない。

 例年起こるそんなポジション調整が今年は大きく積み上がっていたために、そのリスクオフの流れが大きなものになってしまった。そこに、デイトレやスイングトレードの投機家や、利益確定の売りをしたいと思っていた現物株の投資家の売りも誘ってしまったというわけだろう。

◆調整局面で下げ止まる銘柄は?

 最近は利確の売りが多かった筆者であるが、今回の下落は待ってましたとばかりに、買いたかった値嵩株、上がりすぎていた銘柄を拾うことに専念している。しばらくは、評価損を抱えるかもしれないが、1~2年で値上がりしたらキャピタルゲインを得られればいいと思ってるからだ。これが現物株所有の強みだ。

 株式取引の有名な格言に「落ちるナイフに手を出すな」というものがあるが、どうしても手を出してしまう。そのため時おりケガもするのだが、長期的にはおさまってくるものだ。ということで、今回も手を出している。

 5日からは決算発表後半戦が始まり、さらに、特に欧米ではバカンスシーズンということもあり、今回の調整局面がどこで止まるのかは定かではない。

 しかし、まず下げ止まるのは、好業績にも関わらず、今回の相場全体の調整で連れ安してしまった高配当銘柄ではないか。株価の急落で、配当利回りが急騰している銘柄が少なくない。

 日経平均採用銘柄225社で配当利回り5%台となった企業が6社にもなった。

 特に注目されるのは、円高歓迎発言もあった、日本製鉄(5401)をはじめとする、JFE(5411)、神戸製鋼(5406)の鉄鋼3社だ。それぞれ、日本製鉄が5.00%、JFE5.32%、神戸製鋼5.23%という配当利回り。特に日本製鉄は2日の大幅な市場全体下げの中でもプラスで終わっていて、この配当利回りは非常に強く魅力的だ。

 自動車関連では、いすゞ(7202)が4.85%、マツダ(7261)が4.76%、ホンダ(7267)が4.47%となっている。

 円高は輸出企業の業績を押し下げるが、例えば、マツダは2025年3月末は1ドル136円の為替レートを想定している。この発表は5月に行われたが、その時点での為替レートよりも20円も円高である。トヨタは1ドル145円、ホンダは140円を想定している。このような想定が社内で認定されていることは、当然のことながら、1ドル160円を超える円安の時点では為替予約も入れているだろう。

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