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20年前に330万円だった「ホンダNSX」は現在858万円〜。中古車は“投資対象”となり得るのか?

日刊SPA! / 2024年8月18日 15時53分

 私の年間走行距離は、ざっと2万キロ程度と、都内に住んでいる人間としては、かなり多めだといえます。ただ、NSXを持ち続けていたとしても、NSXだけに乗るわけではないため、NSXの想定年間走行距離は1万キロ程度だといえます。

 私は、2005年に約6万キロでNSXを購入したわけですが、それから今に至るまで19年乗り続けていたならば、その個体は今頃約25万キロに達していることになります。

 冒頭では、2005年に私が買ったのと“同じ条件”で現在のNSX相場を見たわけですが、19年乗ったならばその距離は約25万キロ。6万キロと25万キロのNSXでは価値が全く異なります。

 ただ、それでもNSXの価値は2005年と2024年現在とでは、大きく異なるため、走行距離が25万キロといってもそれなりの価値があるといえます。

 私が調査した買取価格(業者オークション取引相場)では、25万キロ程度のNSX(AT)は350万円~450万円といったところ。

 仮に高いほうの「450万円」を例とした場合、ざっくり100万円高く売れるということになります。

 しかしながら、100万円という額では、クルマの維持費を考えた場合「余裕」があまりありません。

 どこまでを維持費に計上するかにもよりますが、駐車場代までを含んだならば、都内の2万円程度の月極駐車場を借りた場合、4年程度で100万円を消費してしまいます。

 ただ、駐車場代はどんなクルマに乗ってもかかる部分ですので、『クルマに乗る』限り、絶対にかかってしまう経費だといえます。それと同様に、ガソリン代や車両保険代、車検に必要な費用も「必要経費」だといえるでしょう。

 NSXの場合、スーパーカー的キャラクターでありながら、排気量が3.0L(AT車)のため、税金は驚くほど高いというわけでもありません。そのため、自動車税も通常のクルマとさほど変わらないため、そこまでを「必要経費」として良いと思います。

 そうなると、残るは整備代。つまり、約19年、19万キロという所有期間の中でNSXに対する整備代が100万円かかるか否か。それが、「金銭的に“得”となるか否か」の分かれ目だといえるのです。

◆20万キロ程度の維持費は100万円で済むか?

 NSXはスーパーカーといったキャラクターながら、特殊な機構が使われているわけではないといえます。もちろん、ボディはフルアルミのスペシャル仕様ですが、それは消耗品ではありません。

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