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20年前に330万円だった「ホンダNSX」は現在858万円〜。中古車は“投資対象”となり得るのか?

日刊SPA! / 2024年8月18日 15時53分

◆長期保管は、愛車を“痛ませ続ける”結果にも

 クルマは、乗らずに長期保管すると、どっかしらが傷んでしまうのです。

 青空駐車で炎天下にさらされ続けていたならば、10年後には塗装はだめになっていることだと思いますし、サビも発生するかもしれません。

 また、屋内保管なら大丈夫と思いきや、湿度をきちんと管理しないと、内装がカビだらけになってしまうかもしれません。

 つまり、乗らない状態で長期保管するとクルマが痛む可能性が大きいため、クルマ好きという観点では「痛む愛車」を自らが生み出してしまうということになりかねません。

 クルマは、乗らないと「痛む」。その一方、乗ったら「距離がかさむ」ため、価値が下がってしまうというある種の矛盾を抱えています。腕時計の場合、使っても「走行距離」のような概念がないため、価値に大きな影響を及ぼさないのですが、クルマを“普通に使ってしまう”と自動的に価値が下がってしまうわけです。

 つまり、クルマの場合「乗って⇒金銭的な得をする」という難易度はかなり高く、今回のNSXのような結構な値上がり事例でも「利益を出すのは至難の技」といえるのです。

 ただ、クルマの「値上がり事例」がまったくないわけではありません。私の知っている人は、新車で日産スカイラインGT-R(R34)を購入して、車庫に眠らせていますが、その価値は今や2000万円程度(修復歴なし、走行距離1万キロ程度の推定買取価格)であります。34GT-Rの新車価格は600万円程度。仮に新車で総額700万円だったとしても、『1300万円の値上がり』となるわけです。これぐらいの上昇幅があると余裕が生まれるため、維持費を含めても利益が出る可能性があるでしょう。

【斉藤由貴生】
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

―[腕時計投資家・斉藤由貴生]―

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