看護師時代に「白いタトゥーを入れた」29歳女性。今は「自分の身体に“楽園”を作っている」
日刊SPA! / 2024年9月2日 8時54分
思う通りの姿で生きたい。さりとて社会的なつながりを考えれば、振り切ることもできない。ホワイトタトゥーはかなめさんにとってそんなバランスを保つための手段でもあったのかもしれない。
「どこでホワイトタトゥーを知ったのか、今では思い出せないのですが、昔から刺青に興味はありました。特に洋画が好きだったので、タトゥーをした女性が登場する映画などは好きでしたね。社会で生きていくうえで枷になることはわかっていたので、目立ちにくいホワイトタトゥーを入れたというのもあります。最初のホワイトタトゥーを入れた当時は、まだ看護師でした。Vネックのスクラブを着て仕事をしていたので、よく目を凝らせば女王蜂の頭が見えるんですが、同僚には気づかれませんでしたね(笑)。数名、患者さんで気づく人もいましたが、患者さんのなかにはご自身も刺青がある方もいらっしゃって、あまり顔をしかめられた経験はないですね」
◆「仲が悪い」と思っていた両親だが…
かなめさんの家族観はやや不思議だ。
「物心ついたときから、両親が穏やかに会話しているシーンって思いつかないんですよね。何回か怒鳴り合いをしていたのは思い出せるのですが。2人の間に会話という会話はなくて。両親に面倒を見てもらって育ったというよりは、姉や兄に世話になって大きくなった感じです。だから、上のきょうだいが独立して、私が大学で他県へ行ったタイミングで、離婚するものと思っていたんです。
ところが両親は今も同じ場所でともに暮らしている。母がご飯を作ったら、2階にいる父にワンギリして知らせるんだそうです(笑)。そういえば帰省しても、私に『お父さんにご飯できたよって伝えてきて』とか言われて。伝書鳩ですよ(笑) 私はずっと両親が仲が悪いと思っていましたが、もう少し深い、2人にしかわからないような感情があるんでしょうね」
◆男性と交際していたときに、強い違和感が
かなめさんが自らのセクシャリティについて認識したのは学生時代だったという。
「小さいときから、男の子と女の子のどちらも好きになれる感覚はありました。ただ、大学時代に男性と交際していたときに、強い違和感があったんです。そのころから、『自分は女性が好きなんだ』と気づいたんです」
そこからレズビアンバー『楽園』に惹かれていくのも、自然の流れだった。
「幼い頃から芸能の世界に憧れていたこともあり、その夢に向かって今も踊り続けている女性たちが綺羅びやかに思えましたし、客として足を運んだ自分に声をかけてくれたオーナーのヒノヒロコさんにはとても感謝しています。看護師の仕事もやりがいはありましたが、今は、目の前のお客さんにどんな楽しい時間を提供できるかを考えるのがとても嬉しいんです」
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