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娘の世話を一切しないのに「親権をよこせ」と言う妻。破綻した夫婦が下した“至極当然の結論”

日刊SPA! / 2024年9月20日 15時53分

ところで玲央さんは過去にリストラの憂き目に遭い、一時的に職を失っていた時期があったそう。仕事が見つかるまでの間、玲央さんが家事や育児のすべてをやっており、その名残で今でも玲央さんが大半を担っています。こうして娘さんは妻より玲央さんと接している時間の方が長く、妻より玲央さんに懐いていました。

そのため、妻は娘さんに相手にされず、女親なのに子どもとの間に距離を感じていました。そのうち、週末は妻が留守番をし、玲央さんと子どもが遊びに行くように。そのため、不貞腐れた妻は転職する際、土日出勤の会社を選んだので、ますます家庭内で孤立していった経緯があります。

◆結局どうなったのかというと…

妻が「あんたたちが勝手にして私をのけものにしてきたじゃない!」と訴えてきたのですが、玲央さんは「一緒に出掛けても、いつも不機嫌じゃないか」と応酬。また妻が「あんたが無視するから、私は居場所がなかったの!」と吐露しても、玲央さんは「居場所がないのはお前のせいだろ?」と相手にしませんでした。

妻はこれ以上、この家にいても仕方がないと覚悟を決めたようです。娘さんを引き取り、シングルマザーとして苦労するより。ゼロから新しく人生をやり直したい。そんな一心で娘さんの親権を玲央さんに譲ることを約束したのです。

離婚後、玲央さんは娘さんを思春期外来のクリニックへ連れていき、薬を処方してもらったり、教育センター相談室に足を運んで専門的なカウンセリングをしてもらうなど懸命に看病しました。これらの効果は少しずつ現れ始め、食事の量や睡眠の質が改善されていきました。11月から少しずつ登校できるようになり、離婚から1年が経過した今は問題なく登校しています。

ここまで玲央さんが妻と離婚し、子の親権を持つという苦渋の決断を実現するまでの悪戦苦闘を見てきました。もちろん、結婚生活を続け、両親が揃った環境で子を育てることが第一だということは言うまでもありません。玲央さんの決断は子の不調の原因が妻にある場合に限られるでしょう。

仏の顔も三度までという言葉があります。玲央さんは今まで家出の対処、日常のしつけ、そしてスイミングの件など妻に挽回する機会を何度も与えてきました。しかし、妻が反省せず、改心せず、ただただ同じ態度を続けたので、最終的に玲央さんは心を鬼にせざるを得ませんでした。読者の方は仏が鬼にならなくてもいいように、まずは最大限の努力を重ねてください。

<TEXT/露木幸彦>

【露木幸彦】
1980年生まれ。国学院大学卒。行政書士・FP。男の離婚に特化し開業。6年目で相談7千件、「離婚サポートnet」会員は6千人を突破。「ノンストップ」(フジテレビ)、「ホンマでっかTV」(フジテレビ)、「市民のミカタ」などに出演。著書は「男のための最強離婚術」(7刷)「男の離婚」(4刷)など11冊。

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