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自民党がどんな失政をしようが、立憲民主党という選択肢はない/倉山満の政局速報

日刊SPA! / 2024年9月26日 15時47分

 次に名乗りを上げたのが、枝野幸男元代表。2021年の総選挙では、国民民主党と社民党に解党を迫り、共産党には選挙協力を要求しながら「近づくな」と強要。野党共闘の名目で散々な迷惑をかけながら議席を減らし100議席を割る大惨敗。その責任者が「もしかしたら選挙に勝てるかもしれない」と名乗りをあげた。

 現職の泉健太代表に対し、「泉には実績がない」とマイナスの実績しかない老害、もといベテラン二人が名乗りをあげた。特に野田元首相の切り崩しは猛烈で、現職代表でありながら泉代表は20人の推薦人も集めるのに苦労した。

 こんな泉代表に対し、「存在感が無い」ともっと存在感が無い中堅が名乗り。結果、1年生議員の吉田はるみ衆議院議員を「ジェンダー平等を主張している党で女性が出馬できないのはまずいだろう」と出馬させた。

◆野田元首相が危なげなく勝ったと思いきや……

結果は、

1回目の投票は
 野田 佳彦候補  267 ポイント
 枝野 幸男候補  206 ポイント
 泉  健太候補  143 ポイント
 吉田 はるみ候補 122 ポイント

決選は
 野田 佳彦候補  232 ポイント
 枝野 幸男候補  180 ポイント

 で、野田元首相が危なげなく勝ったと思える。

 しかし、実情は薄氷を踏むようなギリギリの勝利だった。

◆「国会議員」と「公認候補」ではポイント差が肉薄

 内訳は

国会議員(1人2ポイント)
野田45人→90P 枝野33人→66P 泉29人→58P 吉田28人→56P

公認候補(1人1ポイント)
野田38P 枝野17P 泉26P 吉田17P

地方議員(票数をポイント換算)
野田384人→58P 枝野426人→71P 泉200人→33P 吉田141人→23P

党員サポーター(票数をポイント換算)
野田24087→81P 枝野15459→52P 泉7932→26P 吉田7776→26P

 地方議員と党員サポーターで差がついたが、国会議員は、1位と4位の差は17人。公認候補では、泉が猛追。

 野田元首相が泉支持派の10~15人を切り崩したので勢いがついたが、そこをおさえておけば、どうなるかわからなかった。もっとも政治の世界では、そういう隙を見せた泉代表が悪いのだが。

◆「野田代表」に「進次郎で大丈夫か」の声が高まる

 決選投票では、2・3・4位連合の目論見を野田陣営が切り崩し、当選。野田元首相、百の内で百を否定する気はないが、九十九は否定する。欠点しかない人物だ。しかし、そのあらゆる欠点を補うのが得意一級のハッタリ力。

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