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安倍元総理と“友情”を育んだ議員がいた…自民党の悪習を、安倍元総理とヒラ議員が崩壊させた話

日刊SPA! / 2024年9月30日 8時48分

「それ、いいね。しかしさ、俺が護る会だけ、200円を払ってふつうの会員になってると、他の議連から、うちもそうしてくれとか、うちと違うじゃないかとか、言ってくるんだよ」

「なるほど。わかりました。じゃ、払わないでいいです。その代わり、やむを得ず200円を払っていないということをはっきりさせるために、特別会員と致します。総理、それで、よろしいですか」

「うん。特別会員。わかった」

 これは、電話の会話、そのままです。

◆安倍総理と青山繁晴氏電話の意味

 安倍さんとわたしとは、日本を敗戦後の思い込みという頸木から解き放そうという歴史観、国家観が一致していました。

 しかし安倍総理のやる消費増税にも、のちにお話しする習近平国家主席の国賓招聘にも、強く反対し、意見の重大な違いは多かったのです。

 それを、この電話のように、なんとか一致点を探すという間柄でした。

 この電話、ちいさなことに見えますが、実はそれなりに意味があります。

 自由民主党、この結党からほぼ70年の政党が長年、積み重ねて守ってきた慣習を、直前まで総理だった大政治家と、当時は当選1回のヒラ議員が語らって、壊したのですから。

文/青山繁晴  構成/日刊SPA!編集部

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