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福岡県の山奥に移住、外国人女性と暮らす日本人男性「月15万円あれば妻と子供を養える」――大反響ニュース傑作選

日刊SPA! / 2024年10月19日 15時44分

 3人家族で15万円、都会では考えられない経済水準だ。山奥特有の事情も影響していると坂本さんは語る。

「ここでは都会と違って、見栄のためにお金を使う必要がありません。良い車に乗ったり着飾ったり、そういうのは田舎の価値観と合わないので。だから質素ながらも豊かな生活が送れるんです」

 物欲に振り回されない、自給自足のスローライフ。多角経営のおかげもあり暮らしには困らなかったが、ひとつだけコロナ禍で頭を悩ませた出来事がある。

◆マッチングアプリで出会った外国人女性とスピード結婚

「一昨年の2月にフィリピン人の妻と結婚したんですが、コロナで会えなくて……。宿業よりそっちのほうが大変でしたね」

 当時フィリピン在住だった妻とは、マッチングアプリを通して出会った。結婚前に会ったのは2回だけ。出会ってから半年後、フィリピンで式を挙げた。

「挙式後に僕だけ先に帰国したら、入国制限がかかって妻が日本に来れなくなってしまって。妻に会えない状況は辛かったです」

 制限が解除された時期を見計らい、昨年約一年ぶりに妻を日本へ呼び寄せることができた。結婚相手を外国人に決めたのは、とある理由からだ。

「婚活すると決めた時、『こんな山奥に住める日本人女性は少ないだろうな』と思ったんです。環境はもちろん、昔ながらの古い男女観や文化も残っている土地なので……。だから田舎暮らしに馴染みがあって、違う文化圏から来た外国人の方が、女性側も楽なんじゃないかなって」

 この結婚について、妻側はどう捉えているのだろうか。残念ながら本人に話を聞くことはできなかったが、坂本さんはこう推測してくれた。

「妻は『あなたといるのは居心地が良かったから』と言ってくれています。もしかしたら、経済的な魅力もあったのかもしれません。日本人の中では稼げていない僕だけど、フィリピン人の彼女から見れば、何倍も稼いでいるわけだから。あとは単純に、僕が“それなりに良い人”だからかも(笑)」

◆妻と二人で宿を切り盛り

 ようやく妻を日本に迎えてからは、二人で支え合いながら田舎暮らしを営んでいる。収入のメインであるゲストハウスの基本宿泊料金は、一人一泊3500円。オンライン取材時に画面越しで宿を見せてもらうと、土間や畳敷きの大広間など、古民家ならではの光景が広がっていた。

 間取りを見ると、「フィリピンパブ」「モテ部屋」といった奇妙な名前のスペースも。

「ふざけた名前を付けただけで、どちらもただの個室です。モテ部屋は、‟モテる男の部屋”(笑)。内装は板張りで、友達の大工さんにDIYを頼みました。僕はDIYとか出来ないので、仕事として頼んで、そこで経済を回せたらと思って。フィリピンパブ部屋は飲みスペースです。僕が勝手に名付けたので、妻にはすごく嫌がられていますけどね(笑)」

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