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「私を死刑に…」と望むも無期懲役に。23歳強盗犯が涙で語った後悔「闇バイトするとこうなる、と伝えたい」

日刊SPA! / 2024年11月7日 15時49分

「私を死刑に…」と望むも無期懲役に。23歳強盗犯が涙で語った後悔「闇バイトするとこうなる、と伝えたい」

:東京・狛江市で強盗殺人事件の現場となった住宅

首都圏では8月末から一軒家を狙った「連続強盗事件」が相次いでいる。警察も「闇バイト」を駆使した「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」の犯行とみており、実行犯や指示役の発見、逮捕に全力を上げている。
そんな中、「ルフィ事件」の実行犯リーダーだった永田陸人被告(23)に11月7日、東京地裁立川支部で無期懲役の判決が下された。

◆ギャンブル、借金、闇バイト…そして無期懲役に

「ルフィ事件」は’22〜’23年に全国で頻発した強盗事件で、「ルフィ」や「キム」と名乗る顔も姿も見えぬ指示役が高額報酬を謳って、SNSなどで集めた若者に凶悪な犯行を指示し、実行させた。永田は闇バイトで応募し、8つとも言われる「ルフィ」が関わった強盗事件の6事件に関与。多くの事件で実行犯の「リーダー」で、強盗致死罪などに問われていた。

週刊SPA!編集部ではそうした実行犯12人の素顔を取材、一冊にまとめたルポ『「ルフィ」の子どもたち』が再び注目を浴びている。この本で永田の意外な素顔を取り上げているが、本の刊行後も裁判傍聴を続けていた。
求刑が無期懲役だったにもかかわらず、2024年10月23日公判では、永田自身が「極刑を希望します」と涙ながらに陳述したのだ。土木作業員だったが競艇にハマって借金を作り、闇バイトに応募した永田。そんな自分の末路を、彼はどう思っているのか?

◆死なせた90歳女性は「あちゃー、人違いですね」

まずは、永田の犯行を振り返っておこう。
‘23年1月19日、東京・狛江市で90歳女性が手足を縛られ、撲殺されたのち、腕時計や現金が奪われた通称「狛江事件」は実行犯の逮捕により「ルフィ」の関与が白日のものとなった象徴的な事件だ。

その「狛江事件」でリーダーとしてほかの3人に犯行を指示し、強盗致死罪に問われたのが永田陸人被告(23歳=犯行時21歳)の裁判員裁判の第3回公判が2024年10月23日、東京地裁立川支部で開かれた。

永田被告の証言によると、別の実行犯3人とともに女性宅に押し入り、バールなどで全身を殴打。女性が現金の保管場所を言わないと、指示役の「キム」に女性の写真を撮って通信アプリを使って問うと、写真を見たキムからは「あちゃー、人違いですね」と結果的に死亡した被害者女性が人違いだったことを、笑われたことに激怒。この翌日、足立区で永田が起こし、逮捕された強盗未遂事件をお膳立てさせたことも明らかになった。

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