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タイに渡って大麻農家になった男の挑戦。「堂々と大麻を栽培して吸うのが夢だった」

日刊SPA! / 2024年11月26日 15時48分

 法律の埒外での生き方ながら、自身の信じた道をひたむきに歩むdoscoiさん。日本で磨いた農業スキルを武器に、バンコクでの快進撃は続く。

◆医療・経済効果で解禁…再規制方針も実効性は?

 タイでは古来、伝統薬として大麻が活用されてきた。現代になって大麻は禁止されたが、バンコクのカオサン地区では、屋台やゲストハウスで密かに大麻が販売され、世界中から愛好家が集った。

 東洋医学見直しの機運の高まりやドラッグツーリズムの経済性が注目され、’18年に医療用大麻が合法化。

 ’22年6月には嗜好用大麻も麻薬リストから除外され、実質的に合法となった。大麻関連の製品を扱う店舗は全土で数万に膨れ上がっている。

 一方、大麻解禁に反発する声も強く、政府は娯楽使用を再び規制する方針だが、実効性のある施策を打てるかは疑問視されている。

 ちなみに我が国の大麻取締法では、国外であっても日本人がみだりに所持、譲渡、栽培してはならないと定めており、大麻に厳しい法律運用が適用されている。

◆プロが愛用する大麻「三種の神器」

 乾燥大麻をペーパーで巻き、紙たばこのようにして吸うのがジョイント。レゲーシンガーの伝説的な存在であるボブ・マーリーは、アルバムのジャケットに自らがジョイントを吸う姿を掲載。

 音楽やカルチャーと大麻が密接に絡んでいることを示してみせた。

 doscoiさん愛用のジョイント道具も見せてもらった。クラッシャーで乾燥大麻を潰し、ペーパーで巻いて、厚手のローチをフィルター代わりにして吸うという工程を踏むのだそうだ。

「僕は、1gで1本巻いて、1日に大体15本ぐらい吸います。大麻だけなら体調に悪影響は感じないですね。一般のお客さんは、1gで2~3本程度で十分です。自分で巻けなくても、店のスタッフがやってくれますから」(doscoiさん)

◆隠れ家的なバーで音と大麻に酔う……

 バンコクの中でも賑やかなエリアとして知られるスクンビット。その喧騒とほどよい距離感を保つ場所に、そのバーはあった。doscoiさんが育てた大麻を買える「Cannabis Culture Club」だ。

 100㎡ほどの広々とした店内はソファが贅沢に置かれ、くつろげる仕様。良質なスピーカーからは叙情的な音楽が耳に流れ込んでくる。

「音、お酒、ウィード(大麻)。それぞれ飛び切りのものを提供するのがコンセプトのバーで、僕のファームの商品を置かせてもらってます。金曜の夜にはカウンターに立ち、接客することもある。とても大切なひとときです」(doscoiさん)

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