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高級腕時計「パネライ」の“希少性が高い”モデルを一挙出し。腕時計投資のプロが「中古614万円でも“安い”」と断言するワケ

日刊SPA! / 2024年12月15日 15時48分

高級腕時計「パネライ」の“希少性が高い”モデルを一挙出し。腕時計投資のプロが「中古614万円でも“安い”」と断言するワケ

ダイヤ文字盤のPAM00030

―[腕時計投資家・斉藤由貴生]―

腕時計投資家の斉藤由貴生です。今回は、希少性が高い腕時計を紹介しようと思っているのですが、その存在こそが初期リシュモンの時代に存在したパネライ限定モデルの数々であります。
早速「初期リシュモン」という時計マニアじゃないとわからないようなワードが出てしまったわけですが、パネライは1993年に高級腕時計を一般向け売り出し、1997年にリシュモングループ入りした経緯があります。

リシュモングループ入りする前/後ということがパネライの価値に重要な要素となるのですが、そうなると「古ければ古いほど評価される」ということになります。ですので、リシュモングループ入りする前のパネライや、初期リシュモンといった時代のモデルは価値が高いわけです。

◆評価が高いパネライは型番で判断可能

現在、パネライは「ルミノール」や「ラジオミール」、「サブマーシブル」「ルミノールデュエ」といった様々なモデルを展開しており、型番もPAM02000番台まで存在する状態。1997年にリシュモングループ入りしたパネライは、PAM00001という型番から始まったのですが、それが2000番代まで達してしまったというのは、いろんなモデルがありすぎて、「どれがどれか分かりづらい」といえるでしょう。

しかしながら、「評価が高いパネライ」は、コツを掴めばすぐに把握することが可能。先のようにパネライの評価の高さは、「古さ」ですから、PAM00150ぐらいまでの型番において、価値が高いモデルの可能性があるといえます。また、リシュモン以前の型番は全く異なる(例:5218-205/A)ため、ひと目で違いがわかります。

◆評価高となる要素

パネライの「高評価」を決める要素は、ざっくり3つ。1つが、リシュモングループ入りする前に販売された、いわゆる「プレヴァンドーム」という世代。これは、新品時の定価が30万円程度だったのに、現在の評価では200万円以上といった状態になっています。そして次が、発光塗料が「トリチウム」という点。これは、初期リシュモン世代の一部に見られるのですが、1999年の途中まで作られた個体の発光塗料に「トリチウム」が採用されており、数があまり多くないため高値となっているのです。

ちなみに、同じ型番、例えばPAM00001の場合発光塗料が「ルミノバ」の個体は現在50万円程度ですが、「トリチウム」となると120万円といった相場。「トリチウム」という違いだけで、価値が倍以上となっているのです。

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