元ギャルサー総代表の“その後”。突然の“子宮頸がん”宣告をギャルマインドで乗り越えるまで
日刊SPA! / 2024年12月19日 15時54分
それからしばらくは芸能界から離れた。その間は数年ほど仕事をしながら貯金し、その資金でグラフィックデザインの専門学校に入学した。そこで学んだ知識を活かし、グラフィックデザイナーとしても活動するようになる。
気がつけば芸能界引退から8年が経っていた。20代後半となった山城さんはこれからの人生について考えていた。
これからどう生きていこうか、やり残したことはないか……考えた末にもう一度モデルになりたいと思ったという。
その頃にはモード系ファッションを好むようになっていた山城さん。それならランウェイを歩くモデルになってみようと考えた。思い立ったらすぐに行動。するととんとん拍子でランウェイの出演が決まっていく。
Mame Kurogouchi、Maison MIHARA YASUHIROなどの有名ブランドのファッションショーにも出演。再びモデルとしての夢を叶えていく山城さん。
まさに順風満帆な生活。しかし、悲劇は突然訪れた。
◆突然のがん宣告。医師には「きみは治らないかもしれない」
「がんと宣告されたんです。子宮を全摘してくださいって言われて……」
婦人科系の検査で異常が見つかり手術したところ、なんと子宮頸がんが発覚したという。
当時まだ33歳。医師の申し訳なさそうな様子から嫌な予感はしたが、まさか、がんとは。思わず笑ってしまったという。振り返ってみれば、今まで激しい人生だった、普通を求めても普通にはなれなかった……そんなことが頭をよぎる。
その日は大好きなトランスを聴いて帰った。
「あー……みたいな。すぐには言葉がでませんでした。でも悲しいよりも乗り越えなきゃっていう気持ちの方が大きかったですね。で、その時に『そうだ私ギャルだったわ!』って。あのときの自分でいれば大丈夫、絶対治してみせる、と思いました」
それからの行動力は凄まじかった。すぐにSNSでがんを患う人たちと繋がりをもち、情報を得た。治験があると知れば、すぐに遠方の病院まで行って受けた。
しかしそれでも結果は同じだった。
「がん友だちに教えてもらった治験があって、石川県の病院まで月に1回受けに行ったんです。そこでも『きみは治らないかもしれないから子宮全摘になるだろう』って言われましたね。でも人間の血液って3ヶ月に1回入れ替わるから薬が効くだろうなと思ったんです。それでエビデンスを徹底的に調べて全部やりました」
そして現在、なんと2年以上寛解を保っているという。
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