【追悼】「昭和が終わった気がする年」2024年に亡くなった著名人・有名人…思い出とともに振り返る
日刊SPA! / 2024年12月31日 15時48分
日本では作曲家・久石譲の芸名の由来としても知られている。「エドガー・アラン・ポー→江戸川乱歩」といった具合で「クインシー・ジョーンズ→久石譲」という名前は誕生した。いろいろな意味で、後世に残した影響は大きい。
◆【11月】火野正平さん
11月14日、俳優の火野正平さんが亡くなった。享年75歳。
数々の女性と浮名を流した元祖プレイボーイで、のちに“平成の火野正平”“令和の火野正平”と呼ばれる存在まで現れた。しかし、火野さんの火野さんたる所以は、別れた相手から恨み節の一つも出てこない特異性だ。それどころか、別れた女性が目の前で火野さんの悪口を言う芸能リポーターにブチギレていた。
“火野正平の7番目の愛人”を自称する歌手の仁支川峰子は「たくさんの男に貢いだが、ちゃんと返してくれたのは火野正平だけだった」と告白している。また、番組で歌を歌うことになり、練習していた光浦靖子が歌うのをやめたら「お嬢さん、歌続けてよ」と火野さんが声をかけてきたという逸話も有名。数々のエピソードを聞くだけでうっとりしてしまう。
晩年には『にっぽん縦断 こころ旅』(NHK BS)で、日本を旅する自転車おじさんのイメージを身につけた。しかし、根っからのプレイボーイである。番組を見ると、火野さんがモテる理由がわかってしまうのだ。チャーミングで人たらし。スタッフが慕っているのも伝わってきた。町で女性から握手を求められると「握手すると妊娠するぞ」と、自らのキャラクターをネタ化した火野さん。この過激なギャグがNHKでもアリになってしまうのだから、殿堂入りの存在だった。
『こころ旅』で、キツイ坂を上りきった後に訪れる下り坂を堪能しながら「人生下り坂、最高!」と笑顔を浮かべながら吐いた名文句は忘れられない。いちいち、痺れさせてくれる人である。
◆【12月】中山美穂さん
12月6日、俳優で歌手の中山美穂さんが亡くなった。享年54歳。ちょい色黒で目元がキツイ、エキゾチック系の美人であった。まさしく、美人薄命。この頃のアイドルには、確実に“選ばれて出てきた感”があった。
80年代のアイドルのなかでは、SSランクの松田聖子や中森明菜、小泉今日子に次ぐポジションだったと言っていい。『毎度おさわがせします』(TBS系)、『ママはアイドル!』(TBS系)、『卒業』(TBS系)、『すてきな片想い』(フジテレビ系)……と、主演した名作ドラマは枚挙にいとまがない。あの頃、中山美穂という時代は確実にあった。
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