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【追悼】「昭和が終わった気がする年」2024年に亡くなった著名人・有名人…思い出とともに振り返る

日刊SPA! / 2024年12月31日 15時48分

 また、楽曲にも恵まれていた印象がある。「色・ホワイトブレンド」「ただ泣きたくなるの」「世界中の誰よりきっと」「You’re My Only Shinin’ Star」「遠い街の何処かで…」など、同年代のアイドルのなかでも群を抜いて名曲揃いだ。

 振り返ると、彼女は「アイドル」から「俳優・歌手」へうまく移行できた人だった。その点では、松田聖子や中森明菜に勝っていたように思う。

 できることなら、中山さんと木村拓哉のダブル主演で制作されたドラマ『眠れる森』(フジテレビ系)を追悼として再放送してほしい。正直、今放送されているドラマより視聴率は取れると思う。同作以降、似たようなミステリードラマは数多く作られたが、どれも『眠れる森』に勝っていない。まごうことなき名作である。

◆【12月】小倉智昭さん

 12月9日、キャスターの小倉智昭さんが膀胱がんのため亡くなった。享年77歳。

 小倉さんといえば、個人的に『タミヤRCカーグランプリ』(テレビ東京系)と『世界まるごとHOWマッチ』(TBS系)でのまくし立てるナレーションがまっさきに思い浮かぶ。声だけでワクワクさせる絶品ナレーションは、今も忘れられない。

 つまり、小倉さんの知名度が上がったきっかけは“声”だった。テレビ東京を退社し、全国的に小倉さんの顔を知る人は少ないはずなのに、あの甲高い声と江戸っ子風のしゃべりだけで人気が上昇したのはすごい。

 その後、92年にスタートした『ジョーダンじゃない!?』から2021年に終了した『とくダネ!』まで、約30年間もの長きにわたりフジテレビ情報番組に出続けた小倉さん。テレビの向こう側で小倉さんが呼びかける「あざまぁぁーーーーす!」の声は、多くの視聴者にとって「いってきます」代わりだった。テレビで当たり前のように見ていた人が亡くなってしまうのは、正直、結構くるものがある。

◆【12月】渡邉恒雄さん

 12月19日、読売新聞グループ本社の代表取締役主筆・渡辺恒雄さんが肺炎のため亡くなった。享年98歳。

 2024年の最後にこんな大ボスの訃報が届くとは思わなかった。これまでも“ナベツネ死去”の誤報は数度あったため、「本当に亡くなったの?」としばらく半信半疑だった。故・中曽根康弘氏は101歳まで生きていたし、てっきりナベツネも100歳を越えてもまだ生き続けると思っていたのだ。ちなみに、今年は読売新聞創刊150周年イヤー。こういう年に亡くなるとは、逆にしぶとささえ感じる。

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