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大谷翔平「3年連続MVP獲得」に“立ちはだかる壁”。二刀流復帰で成績が激変する今年の“活躍のカギ”は

日刊SPA! / 2025年1月10日 8時54分

 投手としてもフル稼働できれば、打者としては「40本塁打&20盗塁」でも十分合格点といえそうだ。

◆“普通に”プレーできれば3年連続MVPは間違いない?

 そんな2025年の大谷に鋭く切り込んだのが、“大谷マニア”として知られるMLBアナリストのベン・バーランダー氏だ。今月4日、自身のYouTubeチャンネル『Flippin’ Bats with Ben Verlander』で公開した動画で、バーランダー氏は今季の大胆予測5選を発表。その5つ目に掲げたのが“大谷の3年連続MVP獲得”だった。

 動画内でバーランダー氏は「大谷が二刀流で迎える今季のMVP獲得は必然の結末とみられがちで、決して大胆な予測とはいえないかもしれない」と説明。大谷が“普通に”プレーさえすれば「MVPはまず間違いないだろう」と語っている。ナ・リーグのMVP争いにおいて、二刀流の大谷を脅かす選手はもはやいないという認識を持っているのはバーランダー氏だけではないだろう。

◆大谷にとって最大のライバルとなるのは

 ただ、仮に大谷が10勝に届かず、打率.260、40本塁打、25盗塁程度の成績しか残せなければ、ファンも落胆を覚えるかもしれない。その数字は、まさに大谷が自身初のMVPを満票で受賞した2021年とほぼ同じもの(9勝、打率.257、46本塁打、26盗塁)にもかかわらずだ。

 これらの数字が物足りなく感じるのは、その後の活躍で期待値を上げ過ぎたためともいえる。大谷にとってもはや最大のライバルは自分自身なのかもしれない。

 2025年はそのハードルを再び高く上げるシーズンになるのか。今季も大谷から目が離せないシーズンになることは間違いないだろう。

文/八木遊(やぎ・ゆう)

【八木遊】
1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。

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