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「あえて自分から孤独になろうと」キャリア重ねた48歳、滝藤賢一が「苦しまないといけない」と語る理由

日刊SPA! / 2025年1月11日 8時52分

「あえて自分から孤独になろうと」キャリア重ねた48歳、滝藤賢一が「苦しまないといけない」と語る理由

滝藤賢一(48歳)

NHKの連続テレビ小説『虎に翼』における、ヒロイン寅子(伊藤沙莉)の上司・多岐川幸四郎役での好演を筆頭に、近年も登場のたびに印象を残している滝藤賢一さん(48歳)。
自身のファッション本も出版しているオシャレさから、俳優の枠を超えて高い人気を誇っています。

上映中の映画『私にふさわしいホテル』では、のんさん演じる新人作家・中島加代子の前に理不尽な壁として立ちふさがりながら、意外な関係性も見せていく大御所作家・東十条宗典役で存在感を放っています。

そんな滝藤さんに、のんさんの印象や、滝藤さん自身が感じてきた“理不尽さ”への思いを聞きました。

またキャリアを重ねたいま、さらに深まっているという“孤独”への実感も明かしてくれました。

◆あまりに面白い脚本に「自分がやっていいのかな」

――作家・柚木麻子さんの同名小説を、堤幸彦監督(『SPEC』シリーズ、『20世紀少年』3部作)が映画化した作品です。最初に脚本を読まれたときは。

滝藤賢一(以下、滝藤):めちゃくちゃ面白いと思いました。その時点で、堤監督でのんちゃんが主演と聞いていたので、「絶対やりたい!」と思ったのですが、東十条という人間が年齢的にもキャラクター的にも僕ではない気がしてしまい正直、やっていいのかなと迷いました。

まあ、迷ったとか言いながら、やると決めてましたけど(笑)。あまりに面白かったので。

――「山の上ホテル」で撮影できたことも、参加できた魅力のひとつだったのではありませんか?

※山の上ホテル……東京神田駿河台の高台に建築されたクラシックホテル。川端康成、三島由紀夫、伊集院静ら多くの作家に愛された「文化人のホテル」として知られる。老朽化により休館したが、2024年11月15日に明治大学が土地と建物の取得を発表。改修工事が予定されている。

滝藤:山の上ホテルで撮影できるなんて思ってなかったんですよ。その頃には閉館することも分かっていたし、当然セットだろうと。使わせてもらえると聞いた時は奮えました。実際の場所でやったほうがモチベーションも違ってくるし、映画に追い風を感じました。

◆のんちゃんは『あまちゃん』の頃と変わらない

――のんさんとは、朝ドラ『あまちゃん』(2013)で少しだけ共演していますね。

滝藤:僕はワンシーンだけだったから1日の撮影だったと思います。

――今回はがっつりでした。

滝藤:のんちゃんは、あの頃と変わらないキラキラした瞳でした。本当に純粋な目をしているんです。ちょうど『半沢直樹』(TBS)を撮っていた頃だから、10年以上経ってると思うんだけど、本当に変わらない。不思議です。

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