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イチロー氏「MLB満票殿堂入り」を阻む壁。「3089安打」では“物足りない”と判断される可能性も

日刊SPA! / 2025年1月17日 8時45分

イチロー氏「MLB満票殿堂入り」を阻む壁。「3089安打」では“物足りない”と判断される可能性も

写真/産経新聞社

 現地21日(日本時間22日)に行われる2025年度の米野球殿堂入り発表。今年度はイチロー氏の有資格1年目での選出が濃厚で、満票かどうかが焦点となっている。
 イチロー氏以外には、通算251勝を挙げた左腕のCCサバシア氏も有資格1年目での選出が有力とみられている。他にもカルロス・ベルトラン氏(3年目)やビリー・ワグナー氏(10年目)など、最大で4人が同時選出を果たしそうだ。

 豊作と呼ぶにふさわしい今年度の殿堂入り候補の面々だが、やはりイチロー氏の存在感は別格。デビューから10年連続200安打というメジャー唯一無二の記録を打ち立てただけでなく、2度の首位打者(2001年、04年)、歴代シーズン最多安打(04年、262安打)、10年連続ゴールドグラブ賞(01~10年)、通算509盗塁など、本塁打が全盛の“ステロイド時代”において、そのヒットメーカーぶりは異彩を放っていた。

◆満票での殿堂入りは至難の業といえる理由

 殿堂入りの発表まで1週間を切った時点で、開票率は50%に近づいているが、得票率は100%を維持。このまま満票での殿堂入りなら、2019年のマリアノ・リベラ氏に次ぐ2人目で、野手としては実に初の快挙達成となる。

 ただ、初年度での殿堂入りはほぼ100%確実といえる情勢にもかかわらず、満票となるとイチロー氏といえども至難の業かもしれない。

 これまでベーブ・ルースやケン・グリフィーJr.といった偉大な打者も満票での受賞を逃しており、その難易度は歴史が物語っている。最近では、リベラ氏とともにヤンキースの黄金時代を支えたデレク・ジーター氏が“1票逃がし”で満票受賞を阻まれている。

 ちょうど5年前、全397票のうち実に396票はジーター氏にチェックが入っていた。ところがただ一人だけ通算3465安打のジーター氏を1年目の殿堂入りにふさわしくないと判断。現地では“妨害犯”捜しも行われたというが、結局、誰が“投票しなかった”のかは不明のまま時間だけが過ぎている。幸いなことにジーター氏は、受賞スピーチで不明の1票を笑いに変えることで大人の対応を見せていた。

◆記者は投票内容を公表しないことも可能

 記者の多くが、正々堂々と自らの投票内容を公開する形を取っているが、それは決して義務付けられているわけではない。つまり、素性を明かさないままイチロー氏に投票しないということも可能だ。

 実際に発表まで1週間を切ろうかという時点で、とある怪情報がX上に出回った。某球団の記者を名乗る人物が、イチロー氏以外のとある選手にだけ投票したというもので、日本のファンの間でも話題となった。

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