日本最低気温-41.2℃を記録した“極寒地帯”に鉄道があった?30年前の廃線を路線バスで巡った
日刊SPA! / 2025年1月27日 8時51分
後で調べてみると、この貨車駅舎は地元の農業機械工場に譲渡され、移転して事務所として使っているようだ。
◆深川駅前から1時間15分ほどで幌加内町に到着
幌成駅以外にも盆地状になっている幌加内に入ると、現役当時と変わらぬ姿のままで保存されている沼牛駅の前を通過。
窓にスマホをくっつけてシャッターチャンスを伺っていたが、駅はなんと反対側の車窓という痛恨のミス。バスは鉄道と違って各停留所に停まらないため、乗りながら写真撮影はやはり大変だ。
そうこうしているうちに定刻から数分遅れが、深川駅前から1時間15分ほどで幌加内町の市街地にあるバスターミナル兼用の幌加内交流プラザに到着。西洋風の立派な施設だが、ここはかつての幌加内駅とはまったく違う建物だ。
当初、駅は廃止後にバス待合所として利用されていたが、残念ながら00年に火災で焼失。それに代わってバスの発着所となった施設だ。
それでも待合室にはエゾジカ親子のはく製が展示され、2階には『深名線資料館』もある。貴重なお宝グッズの数々に鉄道ファンなら間違いなく喜ぶだろう。
◆日本最低気温-41.2℃を記録した町の温泉の露天風呂に入浴
短い滞在時間を終え、今度は名寄駅前行きのバスに乗車。筆者はここからバスで16分の『幌加内せいわ温泉ルオント』で下車する。20年にリニューアルオープンしたこの施設は、広くてキレイと評判だったので以前から機会があれば来たいと思っていたのだ。
この幌加内町は日本最低気温の-41.2℃の観測した自治体で、そんな超極寒の地域なのに露天風呂も完備。冬季のみ利用可能な“豪雪露天風呂”があり、さっそく体験してみたが雪に囲まれた中での温泉は格別だ。
次のバスまでは3時間半近くあったため、サウナと氷点下の屋外での外気浴、温泉を交互に何度も楽しみ、24年最後の温泉とサ活に大満足。風呂から上がった後は、併設のレストランで名物のそばを楽しんだ。
幌加内町は全国有数のそばの産地で、打ちたてのそばを食べることができる。地元オリジナルの品種『ほろみのり』を使ったそばは甘味が強く、特有のえぐみもなく上品な味わい。わざわざここまで来た甲斐があったというものだ。
◆ゴールの名寄駅前に到着。運賃は計2750円
ルオントで心身ともに癒された後は、再びバスでゴールの名寄駅前を目指す。その途中には鉄道時代の沿線の中心駅だった朱鞠内駅があり、洋館風の駅舎は現存。今もバス待合所として利用されている。
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