日本最低気温-41.2℃を記録した“極寒地帯”に鉄道があった?30年前の廃線を路線バスで巡った
日刊SPA! / 2025年1月27日 8時51分
そんな朱鞠内駅を過ぎると、日本最大人造湖の朱鞠内湖が見えてくる。まだ12月中だったが湖面は凍って雪が積もっている。針葉樹に囲まれた湖畔の雰囲気は、まるでフィンランドの北極圏地域ラップランドのようだ。
湖に沿ってバスはしばらく進み、途中で道道668号に入って峠越え。名寄盆地が視界に広がり、ゴールまであとわずかだ。
名寄市街に向かう途中には天塩弥生駅が道沿いにあるが、これは土地の購入者が昭和40年代まで使われていた古い木造駅舎を復元したもの。現在は食堂兼ゲストハウスになっている(※現在は休業中)。
が、筆者はバスに揺られながらウトウトしてしまい、見逃すという大失態。写真も撮り損ねてしまったため、別の機会にぜひ泊まって今回のリベンジを果たしたいものだ。
ルオントからはこちらも若干遅れたが約1時間50分で名寄駅前に到着。運賃は深川駅―ルオントが1400円で、ルオント―名寄駅が1350円の計2750円だった。
◆深名線バスはタダで乗車できる『運賃無料DAY』も開催
なお、深名線バスは定期的に『運賃無料DAY』という太っ腹イベントを行っている。今年1~2月にも1月11日(成人の日)、2月13日(建国記念の日)、2月23日(天皇誕生日)に実施予定。
無料となるのは「幌加内町内のバス停で下車した場合」との条件が付くが、ルオントで降車した場合は、入館割引と名物『蕎麦ジェラートアイス』1個プレゼントがセットになった優待券を運転手からもらえる。
運転手に尋ねたところ、イベント当日もバスが満員になるほど混むわけではないそうなので、これを利用して訪れるのもよさそうだ。
雪景色が延々と続くとはいえ、山や盆地、湖ありで外を眺めているだけでも楽しい。駅舎や橋梁の鉄道遺産が目的の方、途中で温泉やそばを楽しみたい方のどちらでも楽しめる。
バスで極寒の豪雪地帯を駆け抜け、かつての深名線に思いをはせるのも悪くなさそうだ。
<TEXT/高島昌俊>
【高島昌俊】
フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。3度の世界一周経験を持ち、これまで訪問した国は50か国以上。現在は東京と北海道で二拠点生活を送る。
―[シリーズ・駅]―
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